女性の体は男性に比べてたくさんのホルモンが多様に働いて、
とても精妙に心身の健康を保つように出来ています。
生殖に関しても、いろいろなホルモンが関与して、
卵子が育ったり、タイミングよく子宮の内膜を厚くしたり、
実に精巧なサイクルをつくっています。
妊娠にかかわるホルモンは主に4つあります。
卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、エストロゲン、プロゲステロンです。
脳の下垂体から出るホルモンもあれば、卵胞が出すホルモンもあります。
まず、生理中から脳の下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が少しずつ出て卵巣に働き、
卵巣の中の原始卵胞を育てていきます。
この卵胞が大きくなるにつれて、中の卵子もどんどん成熟していきます。
この卵胞からはエストロゲン(卵胞ホルモン)が出て子宮の内膜に働いて、
子宮内膜はだんだん厚くなっていきます。
子宮が着床しやすい状態にするわけです。
卵胞は、ある程度成熟すると、今度は黄体化ホルモン(LH)が脳から分泌されます。
この黄体化ホルモンの「排卵しなさい」という指令で排卵が起こります。
排卵したあと、卵子が抜けた卵胞や残りの卵胞は黄体というものになって、
今度は黄体ホルモンが出てきます。
この黄体ホルモンの働きで、厚くなっていた子宮内膜は
今度は着床しやすいように、ふかふかの状態になっていきます。
排卵された卵が受精し、そのまま分割して着床となれば妊娠成立です。
子宮内膜はそのまま保たれます。
受精卵ができなかったり着床しなかったりしたときは、
黄体ホルモンはぐんと少なくなって子宮内膜は剥がれ落ち、
体外に排出されます。
これが生理です。
この生理のあいだにまた、脳からの卵胞刺激ホルモンが少しずつ出始め、
黄体化ホルモンも多少出て、また次の卵胞を育てるのです。
こういう生理周期で、女性の体では常時卵を育てたり
内膜をフカフカにしたり剥がれさせたりというサイクルが起きています。
妊娠できる卵子がなくなっても、その後生理が約10年も続くというのは、
成長・成熟して排卵されるような卵胞がなくなってからも、
ホルモンをつくる細胞はまだ残っていて、
それらがホルモンをを出し続けるからです。
卵は原始細胞から成熟細胞まで成長するのにだいたい90日かかり、
3周期目でやっと注射などが作用する大きさになります。
若いうちは常時発育中の卵があるので、いつ排卵誘発の注射を打っても卵が採れます。
でも年をかさねて成長中の卵や成長の芽を出している卵がないと、
注射を打っても1個も成長しないこともあります。
体外受精の場合は、ただ卵子と精子を採るところから始まるのではなく、
この生理サイクルに沿った卵巣刺激をするところから始まるのです。
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