なごやんのBCL史(39)太平洋の三つ星 | なごやん

なごやんのBCL史(39)太平洋の三つ星

 今日はアルビレックス新潟で大きなできごとがあったのですが、それについてはサポリン(入室にはIDとパスワードが必要)に書くことにし、ブログはレギュラーアーティクルでつなぎます。


 BCL史第39回はオセアニアへ飛びました。形態、緯度など、日本とも類似しているニュージーランドです。気候は日本が主としてCfa(温暖湿潤気候)であるのに対し、ニュージーランドはCfb(西岸海洋性気候)ですが。


【背景】

 ニュージーランドに人が住み着いたのは9世紀頃と言われています。船(むしろ舟)を漕いでポリネシアの島々から渡来した人々は、今ではマオリ人と呼ばれています。


 17世紀になると、ヨーロッパ人たちが次々に上陸し、マオリの人たちとの闘争を経て島全体を支配します。

 18世紀に英国のジェイムズ・クックが訪れると、その後、英国を中心としたヨーロッパ人が移入し、1840年、英国はマオリとの間に「ワイタンギ条約」を結び、ニュージーランドを英国の植民地としました。

 その状態は20世紀まで続き、1907年英連邦の自治領となりました。今の形態(英連邦内の独立国)になったのは第二次世界大戦後の1947年のことです。

 政治形態は立憲君主国であり、元首は英国王(現在は女王)です。

エリザベス2世


 国旗にはユニオンジャックとともに南十字座(南十字星)が描かれ、オーストラリア国旗と似ていますが、オーストラリア国旗の南十字座が白であるのに対し、ニュージーランド国旗では赤に白縁で、オーストラリア国旗に描かれているε星がニュージーランド国旗にはありません。

ニュージーランド国旗


 英国(女)王を元首に戴く英連邦のニュージーランドですが、国歌は決して「God save the King(Queen)」だけではなく、マオリ語で「Aotearoa(ニュージーランド)」、英語では「God defend New Zealand」という、通常演奏される国歌があります。その英語バージョン(原詩)では、二部形式(a-a’-b-a'')のb 部分で「♪Guard Pacific's triple star・・・(太平洋の三つ星を守りたまえ・・・)」と歌われますが、この triple star が何を指すかということについては、作詞者が明記していなかったためによくわかっていません。ニュージーランドの北島、南島、スチュワート島の3島という説もありますし、かつてマオリが使っていた「国旗」のデザインという説もあるようです。

 いずれにせよ、ニュージーランドそのものを指しているのだとは思います。


 ニュージーランドの象徴とも言えるキウィ(鳥)に似た形態の果物、キウィフルーツもまたニュージーランドを代表する農産物です。

キウィフルーツ


 ニュージーランドはラグビー王国としてもよく知られ、日本のラグビー界にも大きな影響を与えています。

    ラグビー ニュージーランド ナショナルチーム「All Blacks」ボールペン


 決してオーストラリアの親戚でも、ましてやオーストラリアの一部でもないニュージーランドですが、世界地理の中ではオーストラリアの影に隠れてしまっている感もあります。


【ラジオ・ニュージーランド】

 そんなニュージーランドからの放送を私は時折聴いていました。時折というのは毎日ではないということです。当時の局名は「New Zealand Broadcasting Corporation(ニュージーランド放送協会,NZBC)」の海外向け短波放送、Radio New Zealand(ラジオ・ニュージーランド)です。

 出力の記録がありませんが、多分10KW以下だったと思います。ですから、ラジオ・オーストラリアのように毎日聴くというわけにはいきませんでした。

ラジオ・ニュージーランドのログ


 インターバルシグナルには「コリマコ(ニュージーランド・スズドリ)」というニュージーランド特産の鳥の囀りが使われていて、それに続いて「This is Radio New Zealand.The overseas service of the New Zealand Broadcasting Corporation.」とアナウンスされました。


 時々聴いて、たまに報告書を送るだけでしたので、受信証(ベリカード)は3枚しか持っていません。どれも同じ図案です。

ラジオ・ニュージーランドの受信証


 受信証と一緒にニュージーランドの観光案内が送られてくることもありましたが、当時の日本で、ニュージーランドへ旅行するという人はごく稀だったと思います。

ニュージーランド観光案内


 NZBCは1970年代に分割民営化され、ラジオ局は「Radio New Zealand」として残っています。

 ホームページからネットライブを聴くことができます。


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