ミケランジェロ in 福山 | なごやん

ミケランジェロ in 福山

 9月、私は所要で福山へ行ってきました。そのついでの話です。


 新幹線で福山駅に着くと、後に福山城が構えています。

新幹線ホームから見る福山城


 福山城の前の道を歩くと、すぐ横に広島県立歴史博物館、ふくやま美術館、ふくやま文学館といった施設が集まる広い福山城公園があり、文化地区になっています。

福山城公園へ


 私はふくやま美術館へ行きました。

ふくやま美術館へのアプローチ


 福山市は、現在市制施行100周年ということで様々なイベントを行っていて、これもその一環です。

本企画のリーフレットと入館券


 ルネサンスの三大巨匠のひとりミケランジェロは彫刻家であったり、画家であったり、はたまた建築家であったりしたのですが、中でも「システィーナ礼拝堂の天井画」は有名です。


 もちろん、天井画をイタリアから持ってくることはできませんので、展示されていたのは、天井画のための習作で、横に天井画の写真が掲出しあり、比較しながら観ることができました。

 ただ、「習作だけ見てもなぁ」という思いはありましたが。

                                        システィーナ礼拝堂の天井画とそのための習作


 この他にはサン・ピエトロ大聖堂に関わる「聖堂ドームのドラム平面詳細図」、フィレンツェの要塞化計画のための案など、ミケランジェロの作品を中心に70点以上が展示されていました。


 私が行った日は、記念講演会があり、無料で聴くことができたのですが、講演時間90分の予定が2時間に及び、司会者が「そろそろ時間で・・・」と言って、なんとか終了しました。

 内容は深く豊富でよく知っている人にとってはとても面白かったのでしょうが、素人の私にはレベルが高過ぎました。途中で出ようとも思ったのですが、120名の入場者が誰一人として帰ろうとしないので、前から5列目のとてもよい席で頭をこんがらかせながら我慢して聴いていました。


 私には小学生向けのワークシートよく合っているようです。

ミケランジェロ展ワークシート


 自己中の私は「専門的な知識を素人にも解りやすく説明するのも能力だ」なんて思ったりもします。


 この展覧会は4月に山梨県立美術館からスタートし、パナソニック汐留美術館へ行き、ふくやま美術館が最後の巡回地で11月6日まで開催されています。「クマエの巫女の習作」は日本初公開だそうです。


 ラファエロなどの色とりどりの絵画と比べればやや地味ですが、ミケランジェロのたぐいまれな才能を垣間見ることができます。私が行ったのが休日だったせいか、中高生もたくさん来館していました。


 NHKのEテレ、「日曜美術館」の10月23日のテーマは「ミケランジェロ」だそうです。その番組を見た人たちが、アクセスのよいこの美術館へどっと訪れる「恐れ」があります。近くの人は今週中に行かれた方がよいかもしれません。ただ、あっ!と驚くような企画ではありません(と思います)。


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