新潟・阪神でサトノ旋風
【オールカマー】
サトノノブレスが確変。菊花賞2着や日経新春杯逃げ切り勝ちもあるが、何かしらモノ足りない。一本調子の危うさも感じていたが、小倉記念は直線中ほどから二段加速。タメと瞬発力、競馬に多くのメリハリが出てきた。
小倉記念の1分59秒8は、馬場差や天候(突然の激しい雨)を差し引きすれば、軽く1秒以上の馬場差もある。本来内回り2200m対応の捌きも、得意なタイプだ。
相手本線はアロマティコ。巴賞をイン一気。クイーンSは、一度手綱を抑えるロスがありながらも、ゴール前再び猛追。札幌の洋芝で34秒4の末脚を繰り出せたのには正直驚いた。フラットコースの新潟2000mには、新潟記念に匹敵する1分58秒3の楽勝がある。
フェイムゲームはGⅡのAJCCを0秒3差。宝塚記念は2番手から果敢にGⅠ馬たちと渡り合ってきた。平坦の2200mなら北村もたぶん、強気にどこかで動く。
馬体が戻ったラキシスは、中間圧巻の攻め。エリザベス女王杯2着時や、中日新聞杯2着時と同等かそれ以上の評価でいい。
新潟記念2着のクランモンタナ。その新潟記念2着で、もっとも不利を被ったのはニューダイナスティ。マイネルメダリストには鞍上に蛯名がついている。
◎サトノノブレス
〇アロマティコ
▲フェイムゲーム
☆ラキシス
△クランモンタナ
ニューダイナスティ
マイネルメダリスト
【神戸新聞杯】
秋のサトノアラジンは違う。
ひょろひょろとして脚の長さが目立つ春シーズンから一変。四肢は強固、臀部や背中もずっしり。重心の低い立ち姿も堂に入ってきたが、九州スポーツ杯は、やや重で1分58秒9。翌日の小倉記念を0秒9上回る記録も成長力の証の一つ。
自身の才能を制御できない、そうした乱暴さは残しているものの、11秒台中盤のラップを3連続マークし、ラスト3F・34秒9で押し切った数字にも本格化の気配が見て取れる。
調教駈けすることでも知られているが、秋の調教の質も、春とはまた違う。
もちろん、ワンアンドオンリーは強敵。しかし、能力には能力を。正攻法で負かさないと展望は開けない。
さすがにワンアンドオンリーの目標は、あくまで菊。ダービーのようにがむしゃらに勝ちに行く競馬は考えにくいが、それでも最後はキチンと末は伸ばしてくる。
トーセンスターダムは、ダービーは残り2ハロン標識で、まさかの内ラチ激突。16着と大敗を喫したが、きさらぎ賞に至る記録は世代でもトップレベルの好内容。全身ミッシリと厚みを増し成長急。意識と世界観さえかわれば、ダービー馬に比肩するポテンシャルを秘めている。
惑星はヴォルシェープ。セントポーリア賞の上がり33秒5の猛追には唸った。ハギノハイブリッドも、肝心のダービーで力尽きたが、京都新聞杯の2分11秒0を再考。青葉賞3着のヤマノウィザードも、菊の権利取りに虎視眈々。
◎サトノアラジン
〇ワンアンドオンリー
▲トーセンスターダム
☆ヴォルシェープ
△ハギノハイブリッド
ヤマノウィザード
トーホウジャッカル
【新馬注目馬】(☆は最大5つ)
■新潟4R 芝1200m
・スカボローフェア(パイロ×ヘニーズソング) ☆☆
■新潟5R 芝1800m
・アンバーグリスキー(ディープインパクト×アーヴェイ) ☆☆☆
■阪神5R 芝1600m
・メイショウワカアユ(バゴ×ナリタシャルマン) ☆☆