1/19~週の日経平均は、週を通して戻りを試す1週間となりました。
注目はEU市場で、週の中頃にECBの量的緩和を匂わせたフランスの
オランド大統領の発言でEU市場が好転する中、週後半にかけ、ドラギ
総裁が量的金融緩和に舵を切った事で、世界の株式市場が好感し、株
高となり、東京市場にも追い風で、年初水準の日経平均17500円台を
回復して週末となりました。
原油価格の安止まりも市場にリスクオンの兆しが出た格好でした。
結局、日経平均は、1週間で647円上昇(↑3.84%)17511円の
大引けでした。
1月最終週(1/26~1/30)の主なイベントと予定は下記1の通りです。
明日から国内も企業決算が本格化し14年度期末決算(15/3)も見通し
公表で、銘柄によってどの程度の上方修正となるか、注目されます。
週末には、日本版雇用統計の発表を控えています。
経済指標では、独で1/26にIfo景況感指数、米で1/27に12月耐久財
受注、12月新築住宅販売件数、11月S&Pケースシラー住宅価格1/28
FOMC 1/29に12月中古住宅販売成約指数、新規失業保険申請件数
(~1/24までの週)など注目です。
一方、ギリシアの総選挙の行方がどの程度EU市場に与えるか明日の夕方
以降ははっきりするが、不確定要素だが、日本市場へは限定的と診たい。
また、テクニカル的には、大発会の水準に戻して、日経平均の13週線や
25日線をクリアーし、先高感があるのも事実です。
為替が118円前後から円高に動かなければ、日経平均18000円台への
助走の週となる可能性もあります。
日経平均、1月最終週(1/26~1/30)レンジは、17300円~17750円
程度を想定しています。
1.1月最終週(1/26~1/30)主なイベントと予定
1/25
ギ ギリシャ総選挙
1/26
日本 通常国会召集(~6/24)
日本 麻生財務相 演説
日本 日銀議事録(12/18、19日分)
日本 12月貿易収支
日本 KOA、JSR,東陽テク、マクニカ、岩井コスモ 等 決算
米 議会予算局、財政・経済見通し発表
米 マイクロソフト、D.R.ホートン、シーゲイト 各決算
豪 休場
印 休場
独 1月Ifo景況感指数
EU ユーロ圏財務相会合
1/27
日本 1月末 株式分割/配当/優待 権利付最終売買日
日本 三井住友FG、栄研化学、日立ハイテク、キヤノンMJ等 決算
日本 経団連関西地方経済懇談会
米 FOMC(~1/28)
米 12月耐久財受注
米 12月新築住宅販売件数
米 11月S&Pケースシラー住宅価格
米 1月コンファレンスボード消費者信頼感指数
米 エレクトロニック・アーツ、TI、アップル、P&G、ファイザー
AT&T、アムジェン、3M、ユナイテッド・テクノロジーズ
キャタピラー、ヤフー、デュポン、フリーポート・マクモラン
コーチ、USスチール、AKスチール 各決算
米 国債入札 2年債(260億ドル)
英 第4四半期GDP速報
EU 財務相理事会
1/28
日本 富士フィルム、コマツ、中外薬、ファナック、キヤノン等 各決算
米 FOMC結果
米 ボーイング、フェイスブック、バイオジェン 各決算
豪 第4四半期消費者物価指数
NZ 中銀政策金利
1/29
日本 12月商業販売統計
日本 終値を基準に各種トピックスリバランス
日本 新日鉄住金、東芝、NEC、川崎重工業、野村、ドコモ、スカイマーク等 決算
米 12月中古住宅販売成約指数
米 新規失業保険申請件数(~1/24までの週)
米 グーグル、アマゾン、クアルコム、コノコ・フィリップス
バレロ・エナジー、フォード、ダウ・ケミカル、セルジーン
ブロードコム、ハーレーダビッドソン 各決算
独 12月失業率
独 ドイツ銀行 決算
伊 イタリア大統領選出投票
ウ 第4四半期ウクライナGDP
1/30
日本 12月完全失業率
日本 12月有効求人倍率
日本 12月消費者物価指数
日本 12月鉱工業生産
日本 12月設備稼働率
日本 四半期決算ピーク 郵船、東エレ、京成、みずほ、住友化学、日通
日東電工、セイコーエプソン 等
日本 USJ 入場料金値上げ(2.0%~3.2%)
日本 朝日新聞で池上氏のコラム復活
米 第4四半期GDP速報
米 1月シカゴ購買部協会景気指数
米 ボストン連銀総裁 講演
米 シェブロン、マスターカード、ゼロックス、イーストマンケミカル 各決算
西 第4四半期GDP速報
露 ロシア中銀政策金利
EU 12月ユーロ圏失業率
EU 1月ユーロ圏消費者物価指数
1/31
世 サッカーアジアカップ 決勝
米 国債償還 2年債(349億ドル)
5年債(426億ドル)
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/23)
今日のNY市場はロンドン時間に強まったユーロ売りも一服していた。
前日のECBの大規模QEの発表を受けてユーロは売りが強まっているが、
今日は更に売りが強まり、ユーロドルは一時1.11台前半まで急落している。
ただ、ECBのQE発表以降、一時500ポイント超急落しており、さすがに
ショートカバーも入ったようだ。
来週はFOMCもあり、週末にはギリシャ総選挙も予定されていることから、
少しショートポジションを調整して置きたいという意向もあったのかもしれ
ない。
ユーロドルは1.11台から1.12台後半まで一時戻していたが、1.13台には
慎重なっている。
一方、ドル円は上値の重い展開が続いている。ユーロの急落で相対的に
ドル高の動きが見られ、前日は118円台後半まで上昇していたが、その
付近に来ていた21日線に上値を抑えられた格好で戻り売りに押されている。
きょうの動きを見ると、120円台回復はまだ遠いようで、再度115円台を試そうな
気配もうかがえる。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=241941
米国債利回り(NY時間16:26)
2年債 0.486(-0.031)
10年債 1.793(-0.071)
30年債 2.369(-0.069)
期待インフレ率 1.602(-0.040)
*期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、利回りは低下。ドイツ国債の利回りが最低水準を更新する
中、米株が利益確定売りで下落していたこともあり、利回りは低下している。
来週のFOMCは少なくともタカ派な内容にはならないとの見方も、利回りを押し
下げている。
10年債は再び1.8%を下回り、2年債も0.5%を下回った。
2-10年債の利回り格差は+131(前日+136)。http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=241940
3.NY株式市場、結果(1/23)
NY株式23日
ダウ平均 17672.60(-141.38 -0.79%)
S&P500 2051.82( -11.33 -0.55%)
ナスダック 4757.88( +7.48 +0.16%)
CME日経平均 17440 (大証比:-70 -0.40%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は反落。今週は今年に入って始めて上昇が続
いた週となったこともあり、きょうは利益確定売りが優勢となっている。この日
発表になった宅配大手の決算が冴えなかったことも圧迫している。
ダウ平均は17600ドル台まで下落し、再び21日線を下回る動きとなっている。
ダウ採用銘柄ではエクソンモービルやシェブロンが下落した他、ユナイテッド・
ヘルスも反落している。決算を発表したマクドナルドも軟調。一方、好決算を
発表したGEが上昇した他、IBMも上昇。
米宅配大手のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が商いを伴って下落。
暫定決算を発表しており予想を下回ったことが嫌気。
ナスダックは小幅に続伸。アップルやアマゾン、グーグルが上昇。
スターバックスが大幅高。前日発表になった決算は予想通りだったものの、純
利益は前年比80%超増加しており、サイドメニューの拡充や年末商戦向けの
ドリンク投入で客足が伸びたことを評価しているようだ。アルステッドCOOが
3月1日から長期間の休職扱いになるが、創業者のシュルツCEOは後任に
ジュニパーネットワークス前CEOのジョンソン氏が就任することを正式に発表。
畑違いではあるが、その手腕への期待感も出ている。
ヨガ用品のルルレモン・アスレティカが大幅高。米大手証券のアナリストが投資
判断を引き上げており材料視されている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=241939
4.NY市場、原油先物2月限/金先物2月限 各結果(1/23)
NY原油先物3月限(WTI)
1バレル=45.59(-0.72 -1.55%)
ブレント先物3月限(ICE)
1バレル=48.79(+0.27 +0.56%)
ブレント-WTI 3.20(前日 2.72)
今日のNY原油先物相場は続落。サウジアラビアのアブドラ国王が死去し、政策が
変更されるのではとの観測も高まったが、新国王に就任したサルマン皇太子が政策
に変更はないとの意志を示したことで、戻り売りが優勢となった。
3月限は47ドル台から45ドル台に下落している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=241934
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1292.60(-8.10 -0.62%)
今日のNY金先物相場は反落。週末ということもあり、このところの上昇からの
利益確定売りが優勢となった。
米大手証券が2016年と2017年の金価格の見通しを下方修正したこともきかっけと
なった模様。
2月限は1300ドルを下回り、一時1284ドルまで下落する場面も見られている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=241936
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