4/9~週の日経平均は、リスク警戒ムードが一服して上昇した。米中貿易
戦争について、習近平・中国国家主席が市場開放姿勢を示した事で一気に
リスクが後退した。ただ、週末にかけ、シリアでの化学兵器使用をめぐって
米国とロシアの関係が急速に悪化した事により、上げ幅は限定的となった。
結局、日経平均は、週間で211円上昇の(0.98%)21778円でした。
さて、4月第3週(4/16~4/20)主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末のNY市場、米国が英、仏と協力しシリアにミサイル攻撃を実施した事を
嫌気して小幅安で終了しており、東京市場も、小幅安スタートが想定されます。
また、4/17、首相訪米による日米首脳会談に注目です。日米FTA交渉や
TPP再参加等で進展があるようだと、追い風となる。日米首脳会談が穏健に
終了した場合、日経平均は戻りを試す展開を想定したい。
決算発表は、小売・サービスが峠を越え、ハイテク企業等の決算が本格化して
業績相場にシフトするステップ時期が到来であり、為替が107円台から円安へ
評価なら、週末にかけ、日経平均は22000円を通過点するリバウンド期待が
高まります。
日経平均、4月第3週(4/16~4/20)レンジは21550円~22250円程度
を想定しています。
1.4月第3週(4/16~4/20)主なイベントと予定
4/16
日本 3月首都圏マンション発売
日本 マネフォワ-ド、サイバーS、古野電、東天紅、近鉄百 各決算
米 3月小売売上高
米 4月NY連銀製造業景気指数
米 NAHB住宅市場指数
米 2月対米証券投資
米 バンカメ 決算
米 アトランタ連銀総裁、講演
4/17
日米 日米首脳会談
米 3月住宅着工件数
米 3月鉱工業生産
米 3月設備稼働率
米 ジョンソン・エンド・ジョンソン、ゴールドマン・サックスG 各決算
米 クオールズFRB副議長、下院金融委員会で証言
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
中国 第1四半期中国GDP
中国 3月小売売上高
中国 3月鉱工業生産
世 IMF世界経済見通し
4/18
日本 3月貿易収支
日本 いちご、ハウスリート、森トラストホテ、 各決算
米 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
米 3月CB景気先行総合指数
米 IBM、モルガン・スタンレー、アメリカン・エキスプレス 各決算
米 クオールズFRB副議長、講演
米 NY連銀総裁、講演
4/19
日露 日露戦略対話(モスクワ)
日本 BPカストロール、KOA、オリックスJRE 各決算
米 3月米景気先行指数
米 米新規失業保険申請件数(~4/14までの週)
米 フィラデルフィア連銀製造業景況指数
米 バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、アルコア 各決算
米 クオールズFRB副議長、講演
米 ブレイナードFRB理事、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
豪 3月豪雇用統計
英 3月小売売上高
4/20
日本 3月消費者物価指数
日本 3月百貨店売上高
日本 光世証、ベクター、東製鉄、エンプラス 各決算
日本 HEROZ 新規上場
米 プロクター・アンド・ギャンブル、GE、ステート・ストリート 各決算
米 シカゴ連銀総裁、講演
世 G20財務相・中央銀行総裁会議
世 IMF世銀、春季総会
4/21
世 国際通貨金融委員会
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/13)
今日のNY為替市場、ドル円は朝方の上昇から、一転してやや売りが目立つ
展開となった。
市場が警戒していたシリア情勢緊迫化については、警戒感が後退しており、
ロンドン市場からNY市場朝にかけては、ドル買いが優勢な展開に。株高
なども目立ち、リスク選好の動きが広がった。
しかし、株高が一服すると、一転して株安債券高(利回り低下)ドル安、円高
とリスク回避の動きに。
ミシガン大学消費者信頼感指数の弱さなども一部材料視されたが、発表直後
反応は鈍く、ドル売り円買いはどちらかというと週末要因が大きいせいか。
シリア情勢の緊迫化への懸念が落ち着いてきたとはいえ、週末を控えて一部で
警戒感。週末越えのポジション維持に慎重な姿勢が見られ、NY市場午後の
調整ムードにつながった。
ドル円は107円78銭近辺から107円30銭割れまで一時下落。
ユーロドルも流れはそれほど変わらず、ロンドン市場からNY市場朝にかけて
ドル買いに1.2307まで下げた後、一転して値を戻し1.2340台とロンドン朝の
水準まで戻している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=425983
米国債利回り
2年債 2.357(+0.009)
10年債 2.827(-0.009)
30年債 3.027(-0.016)
期待インフレ率 2.143(+0.003)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、ロンドン市場からNY市場朝にかけて、株高の動きなど
好感して米債利回りが上昇(債券価格が低下)。リスク選好の動きが強まる
展開が見られた。米10年債利回りは2.82%前後の水準から2.845%近辺
まで2.5BPの上昇に。
もっとも株高が一服し、ダウ平均が前日比マイナス圏へ値を落とす中で、
リスク回避の米国債買いの流れが強まり、10年債利回りはロンドン市場から
の上昇分をいったん打ち消す格好となった。典型的なリスク回避の動き。
引けにかけては、少し利回りが戻ったものの、値幅は限定的なものに留まった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=425982
3.NY株式市場 結果(4/13)
NY株式市場13日
ダウ平均 24360.14(-122.91 -0.50%)
S&P500 2656.30( -7.69 -0.29%)
ナスダック 7106.65( -33.60 -0.47%)
CME日経平均 21765 (大証比:-45 -0.21%)
今日のNY株式市場、朝方は、シリア情勢緊迫化への警戒感が後退したこと
もあり、しっかりの展開に。ダウ平均株価は160ドル超の上昇を見せた。
しかし、上昇一服後は利益確定の動きが優勢に。有事リスクへの警戒感が
後退したとはいえ、週末越えのポジション維持には慎重な姿勢が見られ、ポジ
ション調整の動きが広がった。
ダウ平均株価は一時高値から400ドル超の下げとなり、前日比でも240ドル
超の下げに。引けにかけて少し値を戻したが、マイナス圏で週の取引を終え
ている。
ハイテク関連株が朝からしっかりで、テスラとネットフリックスが市場を主導
していたが、ネットフリックス株は一時マイナス圏に。アマゾンやエヌビディア
などが軟調となり、午後にかけてハイテク関連は売りが目立つ展開に。
ダウ平均採用銘柄は全般に売りが目立つ展開。原油の上昇傾向を受けて
エクソンモービル、シェブロンといった石油大手がしっかり。メルク、GEなど
プラス圏推移の株も見られたが、銀行株や航空関連株の売りが重石に。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=425972
4.NY市場、原油先物5月限/金先物6月限(4/13)
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=67.39(+0.32 +0.48%)
NY原油は続伸。引き続きシリアを巡る中東の地政学的リスクや、この日
国際エネルギー機関(IEA)の月報で、前日の石油輸出国機構(OPEC)の
月報と同様、2月の経済協力開発機構(OECD)加盟国の石油在庫の減少が
示されたことなどが支援材料となった。ただ、米株式のマイナス推移や、米国
内の原油稼働中のリグ(掘削装置)の増加などもあり、週末前の利食い売りも
入りやすく上値も抑制された。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=425970
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1347.90(+6.00 +0.45%)
NY金6月限は反発。時間外取引では欧米のシリアへの対応待ちでもみ合い
となった。日中取引ではユーロ高などを受けて地合いを引き締め、堅調だった。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=425968
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