Bitter-Sweet(13) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

・・・・すんごいストレスたまる・・・・・



高宮は湯船につかりながらそればかり考えていた。


彼女がズボラすぎるのは今に始まったわけじゃない。


もう全部わかってて結婚したし、一緒に暮らし始めてからいろいろあったけど


なんとかうまくやってきた。




どーすりゃいいんだよ・・・・



はあっとため息をついた。



夏希はなかなか風呂から出てこない高宮が心配になって様子を見に行った。


すると。


風呂から上がってパジャマに着替えているのに、必死に風呂掃除をする高宮の姿があった。



「え、隆ちゃん。 掃除ならあたしがするから、いいよ。」


慌てて止めた。



「・・・いや。 おれがしたいから。 やらせてくれ。」


高宮は低い声でそう言った。



何だか異様な空気を発していて


「・・・どしたの・・・?」


さすがの夏希も彼の様子がおかしいことに気付いた。



「別に。 どうもしない、」


全てをキレイにして、脱衣所のマットを上げてきちんと床を拭き掃除までしていた。




自分が不満なら


自分でやればいいんだ



究極の解決法ともいえた。




翌朝も


夏希よりも高宮は早く起きて洗濯をしていた。


「え、あたしがやるから。」


夏希は驚いて言ったが


「ああ、いいよ。」


高宮は洗濯物を一枚一枚丁寧にしわを伸ばして干した。


これも以前から気になっていた。


夏希は適当に洗濯物を広げてから、干すのでTシャツも皺が残ったりしていた。



夏希は昨日からの高宮の行動をさすがに怪しんだ。



隆ちゃん、どーしちゃったんだろ・・・・



出社しても


いつものように緊張の面持ちで申し送りをする麻里に



「・・・・わかった。 ありがとう。」


笑顔までは作れなかったがポツリとそう言った。



えっ・・・・



麻里も驚いた。


『ありがとう』


なんて。


初めて言われた気がする・・・・・



何だか驚いてしまってそこに立ち尽くしてしまった。



「今日、松崎取締役は1日想宝につめることになって、きみもつきっきりになると思うけど。 大変だけどよろしく、」



追い打ちの『セリフ』にまた驚いた。



不満なことは自分が率先してやる、そして相手を労うということをおそらく人生初めてやってみる高宮…(゚ー゚;




人気ブログランキングへ


↑↑↑↑↑↑


読んで頂いてありがとうございました。

ポチっ!わんわん お願いします!