派手に勝って派手に負ける理由 | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

前回の記事は刺激が強すぎましたでしょうか?

 

もし「1年間で100万円を1億円にしたカリスマトレーダー」から生の声を聞いたら、

もっと、その気になってしまうんでしょうね・・・。

 

私自身は3倍のレバレッジはやったことはありませんが、

2倍レバレッジであっという間に追証水準に追い込まれた苦い経験がありますから、

絶対にやろうとは思いませんし、お勧めもできません。

 

けど、コメントを頂いたように、

投資額数百万円クラスの方が、

1億円を夢見ていろいろなチャレンジをしている過程において、

そんな大勝負したくなる気持ちはよくわかります。

 

何か、格下扱いを受けている気がするんですね。

 

私も今の長期投資スタイルに変更したのは数千万円クラスになってからで、

それ以前は、比較的短期志向でしたから、痛いほど解ります。

 

当時の得意技は、

大口投資家の仕込みの動きを読んでそれに乗っかる「ちょうちん戦法」です。

 

当時(10年以上前)は、見せ玉当たり前のやりたい放題なところがあったのですが、

それがかえってキズで、

見せ玉まで使って、誰かが買い集めているような銘柄に逆に狙いを絞って、

提灯をつける(資金を乗っける)作戦で、連戦連勝したことがあります。

 

ただ、大口といえど、大口は大口同士の戦いがあるわけで、

いつものように、ある銘柄で同じことをやっていると、

相場の急変に合わせて、

私が提灯をつけた大口投資家を潰しにかかるさらに大きな勢力が登場して

思いっきり、売り叩かれたんですね。

 

で、あっという間に追証水準まで追い込まれたってわけです。

(古き良き(悪き?)時代の話です。)

 

旧)エナフンさんの梨の木「失敗談」2012.3.7参照

http://enafun.blog21.fc2.com/blog-entry-840.html

 

昨日の記事のような大上昇銘柄といえど、

全体相場に合わせて、いろんな駆け引きがありますから、

きっと3倍などというレベルの高レバレッジだと、一撃でふるい落とされてしまうでしょう。

(上昇過程で、玉集めを目的に大きく下げさせる行為を「ふるい落とし」と言う)

 

これは頭では解っていても、実践では簡単に嵌ってしまいますよ。

昨日まで派手に上げていた銘柄が、

ある日突然、ストップ安になるほど、激しく下がったりしますからね。

 

 

あと、短期大上昇銘柄を高レバレッジで買う行為は、

本当にアドレナリン全開となりますので、

それこそ、ギャンブル依存症的な状況になってしまう可能性大です。

 

こないだまで100万円しか持っていなかった人が、

その2か月後に1日に500万円も儲かってごらんなさい。

 

そりゃ、完全にラリっちゃいますよね。

 

当ブログ記事「長期投資に変更することで「株式依存症」は治せる」2016.4.24参照

http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-12153373190.html

 

別な方のコメントにもありましたが、

せっかく1億円まで行ったのに、

その後全てを失った元カリスマトレーダーもいらっしゃるそうです。

 

みんな思うでしょ?

「なんで1億でやめなかったの?」って。

 

いや、そこまで言わなくても、

「1億円に達したときに、半分でも預金か何かに引き揚げれば良かったのに・・・。」

って思うじゃないですか?

 

けど、やめられないんです。

 

完全に株式依存症になっているので、

「次は10億円!!」みたいな発想になっていますから、

ダメですね。

仮に「半分を貯金に引き上げる」

賢明さがあったとしても、

「お金が無くなってしまった時に、それを決して引き出さない」

という賢明さまでは残されていません。

 

もちろん、そんな大上昇銘柄がそう簡単に2発も3発も連続で見つかろうはずもなく、

結局、全てを失っていくわけです。

 

 

 

本日も、参考になりましたら、

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