僕らが作っているのは、AIなんだよ。 | エナフンさんの梨の木

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(2002年頃)

そこでグーグルの聡明な創業者ラリー・ペイジと話した。

「ラリー、未だによくわからないんだ。

検索サービスの会社は山ほどあるよね。

無料の検索サービスだって?

どうしてそんな気になったんだい?」

(中略)

(その時の)ペイジの返事は今でも忘れられない。

 

「僕らが作っているのは、AIなんだよ。」

 

~ <インターネット>の次に来るもの NHK出版 ~

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〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー 服部 桂

NHK出版 2016-07-23
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この本では、今起こっている変化と、

今後ほぼ確実に起こるであろう変化の方向性について

いろいろと語られているわけですが、

 

ICTやらIoT、AIやらビッグデータ、ARにVR・・・といったジャンルで、

今後、支配的なポジションを築こうとしているような先端企業の企業価値については、

単に成長率とPERの比較でそれを評価するようなやり方が間違っているだろうことだけは、

どうやら、間違いありません。

 

私たちが何気にググる行為は、

グーグルのAIに言葉や画像の意味を教え込む行為であり、

つまり、世界中の人がグーグルを使えば使うほど、

グーグルAIはどんどん賢くなって、

他社の追随を許さない圧倒的なポジションを築くことが出来るわけです。

 

最も重要なのは、最初から利益を稼ぐことではなく、

まず、その支配的なポジションを確保することであり、

 

一度、その地位を獲得できれば、

「みんなが使うから強くなる。強くなるからみんなが使う」スパイラル、

つまり、強力な「ネットワーク外部性」によって、

巨大な利益を獲得することが出来るわけです。

 

そう考えると、

目先の利益だけを根拠に企業価値を評価するべきではなく、

その「支配力」を企業価値に適切に反映させなければなりません。

 

日本の投資家の評価力が、日本企業の成長性にも影響してしまいますから、

そんな支配的企業を今後、日本企業の中から登場させたいのであれば、

日本の投資家の評価力も、今風に変更していかなければならないと強く感じるのです。

 

 

既に多くの人が気づいているように、

VR市場では、次の技術の覇権を狙って、

その熾烈な支配ポジションの獲得合戦が始まっています。

 

幸い、ソニーは既に獲得してる特許の質・量でトップを走っており、

 

YAHOOニュース「VR関連特許でポートフォリオでソニーが世界トップの評価」2016.3.16参照

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20160316-00055508/

 

商品の前評判も非常に高い状況ですから、

おそらく、VR元年である今年(第一回戦)に関してのみいえば、

ほぼ間違いなく大勝利に終わるでしょう。

 

(その分くらいは株価には反映されたのかな・・・。)

 

もし、この有利な状況を今後もそのままスパイラル的に拡大させることが出来れば、

ゲーム以外の様々な分野の需要もソニーが取り込むこととなり、

ウォーレンバフェットが言うところの極めて「深い堀」を築くことができるのでしょう。

 

 

グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト・・・。

 

このジャンル、すっかり海外企業に支配的ポジションを許してしまいましたが、

1社くらい、日本企業が居てほしいという応援も込めて、

(もちろん、私に関していえば、勝算がなければ、

応援だけを目的に投資するような事はないのだが・・・。)

 

次の未来に投資している次第です。

 

 

 

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