ハッピーバレンタイン | 支部長のショートメッセージ

ハッピーバレンタイン

夜の公園に棒術の練習をするため、六尺棒を肩に乗せながら歩いていると、すれ違う人々がモーゼの十戒のように道を開けてくれて大変恐縮してしまった支部長です。

こんにちは!

先週の土曜日はバレンタインデー、翌日の昇段昇級審査を控え、ナンバの武道具店へと娘と2人、


車で出掛けた支部長。

お腹が空いたと娘が5分置きに言うので、しかたなくファーストフード店へ向かう支部長親子…

いつになく今日はなぜか娘との会話音譜が弾み、何だが良い予感がしていたのである。



そのファーストフード店からふと外に目を移すと、宝くじ売り場が見えるではないか…

ミオ、帰りにあの宝くじ売り場に寄ってみいひん?

支部長の提案に娘のミオはこくりと小さくうなづき、そのまま売り場まで2人で歩いて行くと…

赤いアポロキャップをかぶり、背中にリュックサックを背負ったスウェット姿の男性が、売り場の前で店員の女性と何やら話しこんでいた。

その男性、ポケットから小銭入れを取り出しかと思うと料金皿にその小銭入れの硬貨をすべてぶちまけ、コレでスクラッチカードを買えるだけちょうだいと売り場の女性に告げていたのだ。

そのあと、小さなアクリルの窓から出されたスクラッチカードが1枚…

1枚だけかい~!

喉元まで出たツッコミをグッと飲み込む支部長…

そして、その男性はおもむろに料金皿に残っていた10円玉でスクラッチカードを削り始めたのである。

おっ、当たってるわ…

その男性の声に、


マジでか?

再び心の中でツッコむ支部長。

結局、当たっていると言っても5等の200円だったのだが、1枚買ってその場で元を取るとは、この男、只者ではないな…

支部長がそう思っている間、娘のミオは私の傍らでずっと引いている…

いや、ドン引き状態と言っていいだろう…ドクロ

パパ、早く買って早く帰ろうよ!


娘の心の声が聞こえてくるのが確かに分かった。

っと、次の瞬間、その男性が支部長に何やら話し掛けて来たではないかぁ~

宝くじ買いはんの?何枚買うの?

唐突な質問に、

いや、僕らはロト6買うから何枚とかやないねん…

そう答えると、

スクラッチカード買ったらえぇねん、その女の子が削ったら当たるよ!

なっ、何なんだこの男は…

しかし、たった今、スクラッチカード1枚を買ってその場で当てて見せた、このタダならぬ男の言葉に、乗ってみようと言う気持ちが湧いて来たのである。

よっしゃ、


ほんならお兄ちゃんの助言に従ってスクラッチカード5枚買うわ!

売り場の女性に千円札を手渡し、スクラッチカード5枚をもらうと、その男性のようにその場で削り始めようとしたのだが、娘のミオが私の左腕の袖を引っ張り、

パパ、家に帰ってからでえぇやん!

小さな声でそう言ったのである。

よほど、私の右隣にいる男性に引いているのだろう…

分かった、ほなそうしよう、


右隣の男性に軽く手を上げその場を後にし、家路に着くと、さっそくそのスクラッチカードを削ることにした。



ハートのマークが三つでると100万円



必死にハートのマークが三つ揃うように念じながら削るも、如何せん二つまでしか揃わない…

全5枚のうち、3枚までがハズレで諦めかけたその時、娘のミオから、

パパ、何かちびまる子ちゃんの顔が出て来たでぇ~

よくよく娘のスクラッチカードを見てみると…

びえぇ~

こっ、コレは特別に設けられた、

まるちゃん賞ではないかぁ~



まるちゃん賞、その額¥5000円也

あのイタイ、いや、あの個性的な男性が言った通りになったのである。

ミオよ、世の中不思議な事もあるもんやなぁ…

底冷えして来るバレンタインデーの夕暮れ時、あのイタイ、いや、個性的な男性の助言を思い出し、

世の中甘い言葉に騙されない時もあるのだと悟った、

ファンキーな支部長親子なのであった…叫び

本日の支部長の一言

世の中の不思議ちゃん不思議くん不思議さんには、不思議な力が宿っているなり!


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