「ニワトリの絵を描こうとして

足を4本付けちゃう子が

最近はいるらしい」

というような話を

私は子供の頃に聞いた

記憶があるのですが、

21世紀の現在、

そこらへんのお子様方の

知識教育状況はどんなものなんでしょうね。


まあこういうのは

話が大げさになるのが常なので

当時から私も

「まあ絵が下手な人は下手なものだし」

くらいに考えていたんですが、

念のために申しあげますと

ニワトリの足は2本です。



よくご覧、私の脚線美

ちなみに『コケコッコ―』と鳴くのは

あれは雄鶏(おんどり)だけです。

雌鶏(めんどり)は時を告げない。


・・・これは割と知られているようで

知られていない常識の気がするのですが、

いかがでしょうか。


かといって雌鶏が常に

無口かというとそんなこともなく

庭を逍遥しながら喉を鳴らしたり

変なもの(たとえば草刈り鎌を

肩に担いだ私の姿など)を見つけると

警戒の念に満ちた叫び声をあげたりは

当然するのですが、やはりあの

空気を切り裂くコケコッコ―はないのです。


その代り、彼女たちは卵を産むときに

非常に特徴的な鳴き方をします。


集団によって多少は音色が

異なるのかもしれないのですが、

夫の実家にいる娘さんたちは

「コッコッコッコッコ、コオーケエー、

コッコッコッコッコ、コオーケエー」

という、割と苛々した感じの旋律を奏でます。


今回、草むしり作業に従事しながら

私はこの彼女たちの歌声を学び、

かなり正確に己の喉で

復元することに成功しました。


そうなればこれを活用しない手はない!

ということになりまして。


さて、日曜日は

イースター、復活祭でした。


復活祭といえばたまご、

たまごといえばチョコレートエッグ、

というのが昨今の英国食事情で、

たまご型のチョコレートが

イースターに合わせて

各社から販売されるのです。


で、これを1個(巨大)買い、

復活祭前夜に枕元に隠しておき。


日曜日の朝、6時頃、

隣で寝ている夫(英国人)がもぞもぞと

身じろぎをした瞬間を見計らい

「コッコッコッコッコ、コオーケエー、

コッコッコッコッコ、コオーケエー」


朝からあの気合の入った鳴き声を

真似するのは大変でした・・・!


うららかな春の朝、隣で寝ていた妻が

突然産卵時の雌鶏と同じ声を上げる、

という不条理な状況に息をのむ夫。


「あ、あの・・・妻ちゃん・・・」


「コッコッコッコッコ、コオーケエー、

コッコッコッコッコ、コオーケエー」


鳴き声を上げ続けながら

チョコレートエッグに手を伸ばし

「コオーケエーエエー!

復活祭おめでとう、

これが今年の卵です!」



奮発しました

なお、夫はあまり

笑い声を立ててくれなかったので

これは朝から外したか、と

肩を落としていた私だったのですが

「何ですか、すっごく面白かったですよ。

でも、起き抜けだったもので

声を出してまで笑う元気はなかっただけです」


まあこんなことをやっていたため

私はその後風邪を引いたのでした。


(夫より先に目覚めようとし

眠りが浅かったことが要因かと思われます)


しかしこうして書くと馬鹿だな私も


それでも笑いは積極的に

とっていきたい2014年なのであります


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