わからない人には
まったく意味が分からない
タイトルですみません。

さて、昨日の記事には
多くのコメントをありがとうございました。

夫(英国人)に内容を訳して伝えたところ
「・・・で、どうして日本人は
9月になったら海に行かないんですか?」

「だから!君は何を聞いていたんだ!
8月も中旬を過ぎたら海が荒れて
クラゲが出て気温も水温も下がって
ついでに地獄の釜の蓋も開いて
危ないからだよ!海水浴は
安全が保証された適切な区域で!」

「お言葉ですが、安全が完全に
保証された区域で泳ぐなんて
海水浴の楽しさ半減じゃないですか?」

もういい、この点に関しては
君と私はわかりあえない達観を得た。

「わかった、他の説得法を試みよう。
いいか、たとえば君が自己責任で
危険水域に泳ぎに行き
そこで運悪く事故にあったとする、
その時責められるのは君だけでなく私もだ、
妻である私が可哀そうとは思わないのか」

「つまりそれは危険な目にあった時に
『妻のためにも無事に生還しないと!』
という前向きな動機がさらに
僕の中に生まれるというわけですね!」

もういい、もうたくさんだ!

そういえば君はかつて
2月のスペインで海水浴に挑戦したな、
あと山開き前の富士山に行き
「登って降りてで8時間半かかります」
と地元の方が断言したルートを
興奮のあまり
一気に駆け上がりそして駆け下り
4時間半で下山してきたりもしたな、
あとそうだ、南米で死の淵をさまよったのも
元をたどればすべてその
『アウトドアスポーツとは自然への挑戦』
みたいな思想に基づく暴挙の結果じゃないか?

ああ、書いていたら腹が立ってきた・・・!

腹立ちを解消するために
家の話を書かせていただきます。

黄色い花は金運にいいんでしたっけ?


というわけで例の『第4の家』
(え?『第4』とかいわれてもわかりません、
というそこの貴方、今日の私には
背景を説明する優しさがありません、
過去の記事
各自ご確認ください、すみません)。

わが夫にとっての魅力は
『なにせ悪い点が見当たらない』、
私にとっては『飼われていた動物が
とても幸せそうだったのが素晴らしい』。

猟犬になりそこない引き取られた
おばあちゃん犬のことは前回書きましたが
この家にはもう1頭、おばあちゃん犬と同じ
ラーチャーという種類の犬がいました。

この子も保護施設からもらわれて来たそうで、
性別は雄、年は2歳前後とのこと。

この若犬がもうイタズラ盛りで
隙さえあれば家や庭のどこかから
ボールだの木の枝だのを拾ってきて
こちらの足元に置き
「さあ、投げておくれなさい」
という顔をして身構える。

こちらが気が付かないふりをすると
わざと音を立てて注意を得ようとする
(くわえていた枝を静かに置くのではなく
『あっ!落としちゃったー!』みたいに
床に投げつけて音を立てようとする)。

それでもさらに無視を続けると
最後の手段として
立っている人間の膝の間
無理矢理ボールだの枝だのを押し込む。

・・・またこの子が
唾液量の多い犬でございましてね!

どういう仕組みなのかはわからないんですけど
この子の口からボールを膝の間に押し込まれると
膝からくるぶしまでがビチャビチャになるんです・・・

「あら、そんな無作法な真似を!
ごめんなさいね、この子を
犬小屋にいれてドアを閉めますんで
ちょっと待ってくださいね」

「いえいえ、庭を見ながら
犬と遊びたいと言ったのはこっちですし!
でも本当に活発な犬ですね、
朝晩のお散歩とか大変じゃないですか?」

「そんなこともないんですよ、
呼べばちゃんと反応する子ですから。
ただもうこの『物を投げてもらう』遊びが
好きで好きでたまらないんです」

どのくらい好き好きでたまらないかというと
遊びの途中から目に明らかに
狂気の色が浮かぶレベルで
遊戯に熱中しはじめてしまうくらい、というか・・・

「いや、あの若犬の目はすごかったな。
正直、夜道であの目をした犬には会いたくない。
まあそこが可愛らしさではあるのだろうが」
家を2度目に見せていただいた帰り道、
私の言葉に夫は
「あと君、気が付きましたか。
あの家の今の持ち主夫妻が家を手放す理由は
『身体が利かなくなったから』で、
確かに奥様も旦那様も二人ともお年を召して
体を動かすのが大儀そうだったじゃないですか。
でもあの人たち、犬がボールを持って近寄ると、
絶対にボールを投げてあげていたでしょ。
屈んだり腕を回したりするのも大変そうなのに!」

奥様が投げるボールの飛距離は
最大でバウンドしながら4メートルくらい。

それでもそれを心底喜ぶ犬と
犬を喜ばせるために
可能な限りの力を使うその飼い主。

「いかん、あんないい関係にある
犬と飼い主を見てしまったら
そんな犬と飼い主の住む家について
マイナスポイントなんて
思い浮かべることもできない」

「困りましたね」

そして本当に困ったことに
あの家にはさらに2匹
素敵な猫までいるという話なのである!

猫の話はまた次回!


よし!
なんとか家ネタに軌道を戻したぞ!
とひとり安堵する私です

あ、あと、
危険水域で泳ぎだす奇癖を持つ
配偶者をお持ちの奥様、
ひとりじゃないってすてきなことね

お互い・・・気を付けましょうね・・・

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