我が家の近辺に住むフクロウ
絹を裂いたような悲鳴を
夜な夜な上げることで有名なのですが、
この冬、夕食後にPCを開いて遊んでいたら
どこからともなく風雅かつ玄妙な
ほおうー・・・ほおうー・・・
という裏声が響いてまいりまして。

仕事の忙しさを悲観したわが夫(英国人)が
意を決して奇行に走ったのかと
一瞬困惑した私ではありましたが
・・・いや、違う、夫はさっきから静かに
自分の部屋で残業を片付けている!

「夫よ!今のを聞いたか!」
「・・・何ですか?」
「今のだ!あ、そっちの部屋だと
聞きづらいかもしれない、
ちょっと手を止めてこっちに来たまえ!」

居間の中央で息を詰める夫と私。

「・・・妻ちゃん、あの、僕、忙しいんですけど」
「いいからあと10数える間くらいは待て!」

静寂を保つこと数秒、
再び天井の向こう側から聞こえる
ほおうー、ほおうー・・・の声!

無言のままの夫の顔に浮かぶ歓喜の表情。

「妻ちゃん、これはフクロウですね!」
「やはりそうだよな、で、このフクロウはあれか、
普段キテレツな叫び声を上げている
あの近所迷惑なフクロウとは別物か?」

そこらへんは夫にも確信がないらしく、
まあとりあえず現在我が家の屋根には
ほうほうとフクロウらしく鳴くフクロウがおり、
そのフクロウは最近ここらに越してきた
フクロウなのかもしれないし、もしくは
今まで散々わめき声をあげていた
あの近所の鼻つまみフクロウが
恋の季節を前に心を入れ替え
フクロウらしい魅力を備えたフクロウを
目指そうと努力中なのかもしれない、という。

ところでフクロウがほうほうと鳴くのは
あれは縄張り誇示なんでしょうか?

僕はこんな素敵な縄張りを持ついい男です、
現在絶賛婚活中、という意味があの
ほーうほーう
には込められているのでしょうか?

どどどどうしましょう、新婚フクロウ夫婦が
我が家の屋根裏に巣とか作っちゃったら!

そこで卵から孵った雛がある日冒険に出かけ
うっかり私のベッドの上に落ちてきたりしちゃったら!

「野生の雛には手を触れてはいけませんが
野鳥愛好家の鉄の掟であることは理解しているが
しかし夫よ、フクロウだぞ、孵りたてだぞ、
もこもこだぞ、しかもどんぐり眼だぞ、
愛鳥精神だの理性だの役に立たんと思わんか!」

「妻ちゃん、妄想堪能中のところ
申し訳ありませんが、
たとえ相手がフクロウであろうと
わが新居の屋根裏に
鳥の巣など僕が作らせませんから」

屋根裏に鳥が巣を作っちゃうと
色々問題が生じるものなのだそうです。

ほうほう。


そんな我が家の自慢の屋根裏には
スズメバチが王城を築いておりまして

存在自体は秋くらいに把握していたのですが
その頃はまだハチが何匹か動いていたので
冬の到来を待ち先日城砦を撤去

で、そのスズメバチの巣なんですけど
なんと申しますか、その・・・
ものすごく可愛らしくなくて・・・

写真を撮ってブログに
載せようかとも思ったのですが
なんかその・・・本当に・・・

巣、ご覧になりたい方、いらっしゃいます?

当然だ、こっちはそういうのを
待っているんだよ、な貴方も、
いいえ、絶対に結構です、な貴方も
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