この春わが家で生まれた
ガチョウのヒナ7羽のうち
2羽はニワトリ小屋の雌鶏夫人に
里子として出されています。

ガチョウとニワトリでは
その生まれ持っての性質に
かなりの隔たりがあるもの、
里親メンドリ夫人ははたして
無事に2羽を育てられるのか・・・

我々の心配は杞憂でした。

里親メンドリに預けられたヒナ2羽も、
こんなに大きくなりました。

えいっ


・・・むしろ大きくなりすぎというか・・・

どすこいっ


いえ、これは比較対象である
メンドリ夫人が大人ガチョウに比べると
かなり小柄なせいでございましょう!

それにしても大きいな!

育児というのは根本的に
大変なものだとは思いますが、
育てるべき対象の子供が
ジャイアントベイビーだった場合
その大変さが倍加する気が
するのは私だけでしょうか。

「子供がすくすく大きくなる」は
嬉しいことは思うんですけどね。

またですね、ガチョウとニワトリでは
生活様式がやはり色々異なりまして、
水鳥であるガチョウが
雨を嫌がらないのに対し
ニワトリは小雨でさえも嫌うもの。

最近の里子ヒナ2羽は
里親メンドリが止めるのも聞かず
雨の中食事をするのがお気に入りで・・・

まあ、育ち盛りだから・・・

しかし責任ある母親として
か弱いヒナだけを外に出して
自分は屋内で
休むわけにはいかない、
というのが里親メンドリの心意気。

結果、降りしきる雨の中、里親メンドリは
ひたすら雨粒を体に受けながら
里子2羽の食事風景を見詰めることに・・・

じとじとぴっしゃん


ちょっと!奥さん!

そんなことしていたら
肺炎になっちゃうわよ!

他にもたとえば就寝時間。

ニワトリというのは元来
早寝早起きな鳥でして、
日照時間の長い夏の日でも
午後6時頃になると
もそもそ小屋に入って
寝支度をするのが基本。

対してガチョウというのは
「月の出ている夏の夜などには
一晩中外で草を
食べていることもありますよ」
と、夫(英国人)・談。

「何故そんなことをするのだ。
キツネやアナグマが怖くないのか」

「雑食性のニワトリと違って
ガチョウは基本的に
草しか食べませんから。
そして草というのは栄養価が
それほど高くないものです。
なのにガチョウはニワトリよりも
体が大きくなる生き物でしょう?
日が落ちようが夜になろうが
食事を続けずにはいられないほど
お腹が減るんだと思います」

なるほど。

確かに最近のガチョウ一家
(父鳥・母鳥・ヒナ5羽の合計7羽構成)は
夜の9時過ぎに我々が
ガチョウ小屋の戸を閉めるまで
草地でせっせとひたすら草を食む日々です。

しかしこの旺盛な食欲は
里子ヒナ2羽にも
共通なものでございまして、
その帰結として
夕方になり他のニワトリたちが
小屋の中で寛ぎ始めても
里子ヒナ2羽はもぐもぐ外で食事を続け、
そして危険な薄闇の中に子供だけを
出しておくような真似は
律儀な里親メンドリには不可能で
・・・なあ、里子ども、メンドリ夫人は
そろそろ過労で倒れちゃうぞ。

メンドリ奥さんも色々と
思うところはあったのでしょう、
近頃は夕方に私か夫が外に出ると
決然たる足取りでそばに寄ってきて
低い声で切々と
くうーっ、うっうー!ううー!
と唸り声をあげ、ええ、通訳不要、
これはまず間違いなく
「うちの子にご飯
(トウモロコシなどの穀類)を
追加であげてください」
の意でございましょう、という・・・

世の子育て中のお母様方、
お疲れ様でございます!


里親夫人の躾ぶりについてはまた明日

ところで昨晩の私と夫の夫婦・愛の会話
「妻ちゃん、フットボールでうちの国が
日本に負けたって知っていましたか?」

「ああ、女子サッカーW杯?
そりゃ知ってたけど、でも君、
フットボールに興味はないだろ?」

「・・・」

「あ、なんかごめん」

「・・・」

「・・・最後はオウンゴールだったらしいね」

「・・・」

「いや、でも英国ってフットボールといえば
男子スポーツだろ?女子はマイナーだろ?」

「マイナーだからこそ、今回の
代表の躍進には国中が期待していたんです。
その夢のチームが敗れたとなったら
一般紙だって大きく記事にするんです。
そうしたら僕のようなボールスポーツに
興味のない人間でさえ
つい読んでしまうものなんです!」

・・・うん、本当、ごめん

いや、それにしても我々は
素晴らしい里親に恵まれたものだと思います
(無理矢理話を戻す)

何よりヒナが毎日楽しそうなのが嬉しいです

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