本日虫話

お食事中の方お気を付けください

 

虫だけじゃない問題点も色々ある内容です

 

 

このたび太りすぎが確定した

我が家の白黒猫サンストリーカー君。

 

 

・・・先日世間を騒がせた某元プロ野球選手に

何か似ている気がするのは気のせいかしら・・・

 

この堂々の腹回りとか・・・

 

 

まあ我が家の猫は薬物疑惑とは無縁なのですが

そのかわり(?)虫疑惑は常にあるのでございます。

 

今回の定期検診では

『強烈虫下し』軟膏を塗布していただきました。

 

「まあ最近は怪しい白いナニ(この場合

虫のタマゴのこと)の目撃はないんですけど」

 

我々の言葉を聞いた獣医さんは

「ただ虫は猫の体の中で居場所を

動かすことがありますからね。

お尻の近くにいる時はタマゴが外に出てきますけど、

体の上のほうにいる時は猫が吐いたりします。

この子は最近よく戻したりしますか?」

 

「今年に入ってからは1回

吐いたか吐かないかくらいですね」

 

「虫のいない猫でもそれくらいは吐きますね。

吐かないしお尻周りに怪しいナニも見えないとなると

もしかしたら虫はいないのかもしれませんね。

でも念のため虫下しはしておきましょう。

実はお尻が汚れるたびに猫が舐めて掃除して

人間が気づかないだけかもしれませんし。

猫はきれい好きですからね」

 

・・・先生、うちの猫原和博、もとい、

不潔男サンストリーカーに限って

そんな清潔な生活態度はありえません。

 

虫下し軟膏とは別で

ワクチンも打ってもらった猫2匹は

家に帰ると昼寝を開始

(ワクチン接種後は眠くなるものらしいです)。

 

黒猫はまっすぐ夫の書斎に向かったのに対し

白黒猫はまず餌皿に残った朝ご飯の残りを

がつがつと平らげてから居間のストーブの前に

陣取った辺り、まったくもうこの食い気番長は。

 

 

さて2匹が寝息をたてはじめ

4、5時間ほど経った頃でしょうか、

サンストリーカー君が突然

こふこふと軽い咳の様な音を立てまして

「おや、サニー、どうした」

 

私の言葉に猫原容疑者は起き上がると

きょとんとした顔でしばらく宙を見つめ、

次に私に視線を戻し、

もう一度こふこふと咳をすると

そのまま澄んだ目で真っ直ぐ私を見詰めたまま

その小さく端正な口元から驚くほど大量の

吐しゃ物を床にぶちまけやがりました。

 

「おっと!サニー、大丈夫か!」

 

駆け寄る私の手からするりと逃げた白黒猫は

こちらから距離を十分取ったあたりで

再びくるりとこちらに向き直り

そしてまたその美しい眼差しを私に据えたまま

「・・・だから!何故吐くときに君は私を見詰めるんだ!」

 

サンストリーカーは計4個所に

嘔吐の山を築きました。

 

またついさっき食べた餌が

いい具合に未消化で嵩上げ効果を出していて

・・・あれ、何だこれ、餌の中に何か

見慣れぬ奇妙な形状の白いものが・・・

 

これはもしや・・・

 

「夫よ!ちょっと来てくれ!サニーが吐いた!」

 

「・・・僕は今明日の仕事の準備をしていて

残念ながらその掃除を手伝うことはできません、

本当に申し訳なく思うんですが・・・」

 

「掃除は私がやるからちょっと来たまえ!

吐しゃ物の中に変なものが交ざっている!」

 

私の言葉に夫は何故か笑顔を浮かべて飛んできて

「・・・ああ!これは虫下しの効果ですね!

すごいですね、完璧に死んでいますね」

 

「やはりこれは虫なのか、でも

死んでいるなんてどうしてわかるんだ」

 

「生きていたら動くからですよ。

この物体Xはぴくりとも動かないじゃないですか。

いやしかし、それにしても大きな虫でしたねえ!」

 

そうなんです、詳細な描写は

私としてもあえて避けるところですが

「・・・予想以上に太くそして長いんだな、虫って」

 

「この猫、太りすぎって言われましたけど、

この虫だけで0.5キロはある気がしますね」

 

それは言いすぎかとは思うんですが

とりあえず私はしばらく

マファルディーネ・パスタは食べなくていいです。

 

「しかしすごいな、虫下しって。

こんな短時間で驚きの効果だ」

 

私は居間を掃除・消毒する間

サンストリーカーはどこかに雲隠れし

夕方ごろにまたのこのこ姿を現しました。

 

「・・・妻ちゃん、君はこの猫に

虫がついているかいないかを顔で判断できる、

虫がついているときはこの子はハンサムに見える

とよく主張していましたが、あれは正しいですね。

サンストリーカー君、朝より男前じゃなくなっています」

 

 

恐るべしサナダムシ美容効果。

 

 

ともあれそんなわけで

我が家の猫2匹には現在

悪い虫はついていないのでございます。

 

めでたしめでたし。

 

 

黒猫サイドスワイプ君は今回

検診の一環で肛門腺を絞られてしまい

その後2日ほど不機嫌でした

 

 

なんかプライドが傷ついたみたいです

 

治療そのものよりその時驚いて

悲鳴を上げたのを私と夫に

目撃されたのが嫌だった模様

 

誇り高き猫を愛する貴方も

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