【内容に訂正をいれました】

 

スコットランド滞在後半は

熱に倒れたわが父(イメージ武将:

石田三成)でございますが

前半はそれなりに元気でございました。

 

そんな父はこの度の旅行に際し

北の大地スコットランドを

ドライブすることを楽しみにしており

「・・・わかった、私が運転してあげるから。

こっちでは車はマニュアル車が主流だから。

お父さんの行きたいところ

どこへでも連れて行ってあげるから」

 

「大丈夫、おとーさんはもうネットを通じて

オートマ車をレンタル予約した!」

 

「・・・えっ?」

 

「空港でレンタカーを借りて、

それでお前の家まで行くから!」

 

・・・えっ?

 

「父よ、スコットランドの道路には

ラウンドアバウト(環状交差点)なる

円形交差点が存在します。

あれの使い方、わかるの?」

 

「いや、ガイドブックで説明を読んだんだけど、

あれはわかりにくいよなあ。

でもあれだろ、空港からお前の家まで

ラウンドアバウトなんかそんなにないだろ」

 

たくさんあります!

 

というわけで電車を乗り継いで

空港近くのホテルまで

わが両親を迎えに出た私。

 

そのままレンタカー屋に行き

セカンドドライバーとして私の名前を登録、

「長旅でお疲れでしょう、

今日は私が運転しますから」

 

「お、そうか?悪いな」

 

よしよし、両親滞在中はこの戦法で

常に私が運転席を確保しよう、と

心を決めたのもつかの間

「明日のお出かけの際は

おとーさんが運転するから!」

 

ま・・・まあラウンドアバウトの

使い方は口頭でも説明したし

実地で経験もしてもらったし

移動に選んだ道は田舎道だし

そんなに危ないこともあるまい・・・

 

問題のその朝、我々は

3回ほど命を失いかけました。

 

運転席に三成君、助手席に私、

後部座席に夫(英国人)とわが母。

 

「・・・お父さん、今のちょっと危なかったよね」

「そうか?」

 

「危ない真似をした自覚はある?」

「うーん、わからないなあ」

 

にっこり

 

車を降りた私の顔を見てわが夫は

「わあ、君のお顔、脂汗でツルツルですよ。

三成さんの運転には美肌効果があるんですねえ」

 

「もう何も言うな、何も言わずにわが父に

昼酒を勧めてきてくれ。ビールを飲ませろ。

流石にわが父は飲酒運転はしない男だ」

 

そんなわけでそこからは

道交法に基づき私が運転手に。

 

なんという計略・機略。

 

そりゃね、多少言いにくかろうとすっぱりと

「父よ、喜寿目前のシニア運転手に

外国での運転は無理だ、無謀だ、

気持ちはわかるが技量が足りない、

素直に運転をあきらめろ」と言うのが

娘としての正しい態度だったかもしれません、

しかし私にはそんな大谷吉継的器量はない!

 

別にわが父は運転が下手、

というわけではないんですけどね。

 

ともあれ事故が無くてよかった。

 

本当によかった。

 

皆様も車の運転はお気をつけて。

 

 

おまけのシベリア鉄道話

 

(トイレネタ注意)

 

父が体調を崩した理由のひとつは

シベリア鉄道のお手洗い事情にあると

考えている私です

 

いや、想像以上にすごかったらしいです

 

わが父は五大陸を制したお尻の持ち主というか

「インドではインド式にトイレを使える」勇者で

え?便秘?何それおとーさん知らない、みたいな男

 

シベリア鉄道のトイレも何するものぞと個室に入り

いざ便座に腰を落とさんとした時に

「お尻がね・・・どうしても座ってくれなかった」

 

(はい、以下本当に内容に注意ですよ)

 

わが父母は途中で何度か下車をしたため

『同じデザインで製造年が違う車両』に

乗る機会を得たらしいのですが

「最初に乗った列車が古くて、

次のが新しかったんだけど、

最初の列車のトイレが黒くて、

ふうん、ロシアではトイレの内装は

黒いものなのか、と思っていたら、

新しい車両では色が違った。銀色だった。

銀色の便座が使われているうちに

黒になっていたみたいなんだ(※)

 

結果、父は生まれて初めての

直腸ストライキを経験した模様

 

わが父がそんな調子では潔癖症のケのある

わが母(イメージ武将・豊臣秀吉)は

もっと大変だったろう、と思ったら

「いや、彼女はね、ほら、

『便座除菌シート』ってあるだろう?

あれを毎回持ってトイレに入って

『これで拭けば完全除菌、

汚く見えてもきれいな便座』みたいに

自分に言い聞かせて使っていたみたいだ」

 

「へえ、すごいね!お父さんが

使えなかったトイレを使えたなんて

私はお母さんを見直したよ、

ちょっと尊敬の気持ちを伝えてくる」

 

「あ、それは止めてやってくれ。

いや、お前のお母さんだってな、本当は

あの黒トイレを使いたくなかったんだよ。

でもな、どうやら旅の開始直後に

お腹を壊してしまったらしくてな・・・」

 

雪隠覇者が文字通り尻込みするトイレットと

それでもそれを使わざるを得ない健康状況

 

想像するだに気が遠くなる環境ですが

父母はそれもまた楽しい思い出と

しているようでございます

 

・・・なんかあの二人は

火星旅行に出しても大丈夫な気がしてきた

 

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【内容訂正】

上記(※)のわが父の発言「銀色の便座が

使われているうちに黒になったみたい」は

父と娘の意思の不疎通による誤解でございました

 

正しくはシベリア鉄道の

旧型車両のトイレは黒く

新型車両のトイレは銀色、

ということでございます

 

詳しくはこの一つ後に

内容訂正記事

アップいたしましたので

よろしければご覧くださいませ