バスルーム改装にあたり

初手の『配管工探し』で

大いなる躓きを見せたわが夫婦。

 

近隣で評判のいい配管業者は

皆さん3カ月先まで予定が埋まっており

稀に予定が開いている人(半分

リタイアしたような状態で趣味として配管を

いじっている、みたいな方)を見つけても

わが夫(英国人)の引いた図面を見せると

「・・・これは手間がかかりますね。

うん、ちょっと面倒ですね・・・私はちょっと・・・」

 

『仕事を任せたくなる配管工』に

我々がめぐり合うまでには

約1カ月を要しました。

 

ネットを経由して探し出した

配管工(仮名:マリオ)氏。

 

 

 

マリオ氏ったら最初の打ち合わせの日に

40分遅刻してきたんですけど

ちゃんとその約束の時間の10分前に

「すみません、ひとつ前の仕事に手間取り、

そちらにうかがうのが遅れそうです」って

連絡を入れてきたんです。

 

・・・そんな遅刻の事前連絡を

入れてくれる配管工はそれまで

ひとりも存在しなかったんです・・・!

 

夫の考えた設計図を見たマリオ氏は

「なるほど、これは他の職人は嫌がったでしょ。

水場の位置を変えるのは手間ですからね。

でもその手間賃をいただけるなら

僕は喜んでこの設計図通りの仕事をしますよ」

 

マリオ氏が帰宅した後

わが夫はしみじみ申しておりました、

「時間に遅れず、遅れる際は連絡を入れ、

施主の希望通りに仕事をする。

これだけで僕の目には

彼は『腕のいい配管工』に見えます」

 

「肝心の彼の配管工としての技量を

我々は何も知らないのにな、同感だ。

でも彼は誠実でいい感じの人だ。

配管工としての実績もあるみたいだし、

誰に頼んでも失敗する時は失敗するさ、

君がいいなら彼に仕事を頼もうじゃないか」

 

作業が進むにつれて必要になる

電気屋さんや大工さんは

マリオ氏が仲介してくれることになり、

素材は夫が直接購入・準備することにし

「秋が本格化する前に作業を開始しましょう。

しばらくシャワーが使えなくなりますけど

いざとなったらジムに行けばいい、ということで」

 

「まあ我が家には浴室がもう1つあるしな。

あっちにはシャワーはついていないけど」

 

我々の会話を聞いたマリオ氏は

「今あるシャワーのブースを取り外すのは

最後の最後にしましょう。そうですね、

シャワーは3日間使えない、と考えてください」

 

 

マリオ氏が帰った後で夫はいたずらっぽく笑って

「彼は3日と言いましたけど、まあ

不測の事態も生じる事でしょうし、

あれですね、1週間・・・10日くらいは

シャワーが使えないものと考えておきましょう」

 

「了解、もちろんだ」

 

・・・まあ結果として我々は

その後6か月間浴室を使えませんでした。

 

でもね、作業は順調だったの!

 

基本的には!

 

途中参加した大工さんが

ものすごくいい人なんだけど腕が悪くて

板をまっすぐ切る事さえできなくて

その日一日でクビになったり、

次に招聘された大工さんが

腕は悪くないんだけど

プライドがものすごく高くて

さらにちょっと

仕事に時間をかけ過ぎるタイプで

ある日マリオ氏と大喧嘩して現場を抜けたり、

購入した新品の洗面台が欠けていたり、

 

 

 

張替のために壁板を取り外したら

その裏側でとんでもないものを

発見してしまって現場が大騒ぎになったり

(安全面からしてこういうやり方を

しちゃいかん、という施工がなされていた。

私はよくわからないのですが

現場の人からすると

『あり得ない事態』だったらしいです)、

まあ色々あるにはあったんですけど!

 

 

・・・マリオ氏は何をもって3日で浴室の

使用再開が可能と考えていたのかなあ・・・

 

 

なお、わが夫は解体作業および

壁塗り作業において大活躍。

 

 

しかし例の『便器の移設』に関しては

プロにお任せして何よりであった、

という点で夫婦の意見は

一致をみせたのでありました。

 

作業過程の写真などはまた明日。

 

 

お好きな方にはたまらない

写真かとは思うんですが

そんなものがお好きな方が

果たしてどれだけ存在するのか

 

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