悲しい告白の時間です。

 

台所に・・・

 

アレが出ました・・・!

 

あ、違います、『ゴ』から始まる

恐怖のアレではありません。

 

頭文字は『ネ』、

人によってはペットに選び

千葉やフロリダでは人気を集める

四足哺乳類のアレ。

 

北海道在住の二階堂君が

非常に苦手とするアレでございます。

 

 

まあ実物を目撃したわけではなく

その残留物で存在に気が付いた、

という話なのではありますが。

 

私は長いこと『ゴ』に比べたら

『ネ』など赤子同然、

恐れることなど何もないわ!と

強く信じて生きてきたのですが、

食べ物の置いてある場所に

実際に『ネ』が出てしまうと

人間思いのほか

心が挫けるものでございます。

 

101号室より台所。

 

 

これまでも屋根裏を走る

怪しい足音などには気づいていたのですが

しかし我が家には猫がいるし大丈夫と・・・

そう!そうよ!我が家には猫がいるはずじゃない!

 

・・・いえ、実は私、

春のスプレイ行為が始まる前から

猫の台所への

立ち入りを制限しておりまして・・・

 

うちの子、時々台所で

『悪さ』を働くときがあるんです・・・

 

「しかしそんな私の行動が裏目に出たか」

 

項垂れる私にわが夫(英国人)は

「そうですね、猫のニオイがする場所には

ネズミは出ないと言われますものね」

 

「黒猫君、悪かった、ちょっと来たまえ」

 

サイドスワイプ君を小脇に抱え

台所に戻った私は

ネズミどもが寛ぎのひと時を過ごしたらしい

流し台の下に猫を入れ

「さあ、そこで昼寝の一つもしたまえ。

存在を主張するんだ。

ただスプレイは勘弁してくれ」

 

 

猫ニオイ効果があったのかなかったのか

以来ネズミの残留物は目にしていない私です。

 

それにしてもこの件に関し

妙に鷹揚なわが夫は何なんだ。

 

「君は『ゴ』よりも『ネ』が嫌いと

私はずっと思っていたんだがな」

 

「うーん、まあ僕は状況によっては

『ゴ』は嫌いじゃないというだけですよ。

それにネズミは、それはもう

出てしまったものは仕方ないですしね」

 

「共通の敵には手を取り合って

立ち向かうのが夫婦というもののあり方だろう。

君のその非協力的な態度は何とかならんか」

 

「すみません。非協力的で

あったつもりはなかったんですが・・・

明日、ちょうど買い物に出る予定なので

そこで君に反省の気持ちを示したいと思います」

 

翌日買い物から帰ってきた夫は笑顔で

「はい、これは僕から君への

愛のプレゼント、共闘の証ですよ」

 

 

「・・・」

 

「何ですかその反応。それが何か

わからないわけじゃないですよね?」

 

「わかるよ。実物を見たのは

初めてかもな、と感慨深かっただけだよ。

『トムとジェリー』を思い出すなあ・・・

これ、餌にチーズとか使うべきなのか?」

 

 

「いえ、そのまま置くだけで・・・

あ!君、ちょっと、何をするんですか!」

 

「設置前にバネがちゃんと動くか

確かめようと思ったんだが」

 

「その確認に自分の指を使って

どうするんです!怪我をしますよ!」

 

「・・・ネズミ獲りってそんなに強力なのか?」

 

「強力じゃなかったらネズミが逃げちゃうでしょ!

骨を折る勢いですよ!

君は何故変なところで常識がないんですか!」

 

だって私、ネズミ獲りを手に取ったのは

これが間違いなく初めてだし・・・

 

ついバネを試しちゃいますよね?

こういう時って。

 

間違って自分の指や

猫の足を挟んでしまったら嫌なので

ネズミ獲りはまだ仕掛けていません。

 

変なところが心配性な私です。

 

 

『ネ』どもは流し台の下で

歓談の時間を持っただけで

特に食物を齧ったりはしていない模様

 

『暖かい春』はネズミにとっても

嬉しい気候なのかしら

 

いずれにせよ台所への立ち入りは

関係者のみとさせていただきたいものです

 

『ゴ』がお得意な貴方も

まだ『ネ』のほうがましな貴方も

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