春の訪れを喜んでいるのは

花や猫ばかりではございません。

 

 

「路面凍結の季節が終わって

足場が良くなり、暖かくはあるものの

虫が出るほどの気温ではない、

これぞ絶好のチェーンソー日和です!」

 

近頃の夫(英国人)は

時間ができるとチェーンソー片手に

裏庭に駆け出して行っております。

 

ちなみにこのような考え方をするのは

わが背の君ばかりではないらしく

ここ数週間の土曜日曜は毎度

空のどこかからチェーンソーの

元気な振動音が流れてきていて

これぞ田園生活の優雅なる生活音。

 

それでも日曜の午前中は

どこのお宅も音を立てるのを

遠慮しているらしい気配なのが

愉快というか素敵というか。

 

さてわが夫にとってチェーンソー作業は

単なる労働というだけではなく

身体的にも心理的にも

優れた効能を伴う運動であるらしく

「重い器具を振り回しつつ

心拍数も上げられますし

何というかストレス解消にもなりますし」

 

どうやら夫は冬の間に

腹周りについてしまった脂肪を

ここで一気に

燃やし尽くしたい気持ちである模様。

 

燃料タンクに燃料をいっぱいに入れ

丸太を切っていくと、ちょうど1時間で

タンクが空になるのだそうな。

 

丸太参考画像:

(他所様のお宅の丸太とニワトリです)

 

疲れている時にチェーンソーを

使うのは危険なので

そこで1度休憩を入れるか

その日のチェーンソー作業は終了にして

他の仕事を始めるのが基本とのこと。

 

チェーンソーを使った後には毎回

チェーンを外して汚れを落として

研磨をするのが決まりで、

わが夫はこのチェーン研ぎが

なかなか上手であるらしく

この冬お店にチェーンソーを持って行って

点検をしてもらった時にお店の人に

「このチェーンは今回こちらで

磨く必要はありませんね。

磨いてもこれ以上に

いい結果は出せませんから」

 

そんな夫は先日丸太を切っている時に

チェーンソーを上から

『抑えつけている』自分に気付いたそうで

「本来チェーンソーは器械自体の重さで

木や材木を切っていくものなんですよ。

そこに上から力を加えて

押さえつけるようにしないと

対象が切れていかない、というのは

何かがおかしいんです」

 

丸太には大きく節(ふし)があって

確かに切りにくい状態ではあったものの

しかしそれにしても刃の食い込みが悪い、

そう思った夫はチェーンを新たに購入。

 

これが大正解で、新しいチェーンを

チェーンソーにつけてみると

「もう面白いように丸太が切れます。

すいすい刃が入ります。上から

抑える必要なんてまったくありません」

 

そうか、それはよかった!と

夫のために私も喜んだところ

物事には何事にも善し悪しがあるもので

「その結果として、この間まで

1時間で空になっていた燃料タンク、

新しいチェーンを使うと2時間

作業をしても空にならないんです・・・!」

 

「で、でもそれは

エネルギー効率的には

いいことだよな?

環境にも優しいし!」

 

「その通りですが結果として

僕はクタクタです、

本当にクタクタです!」

 

あれは確かリンカーンでしたっけ、

「6時間で木を切れと言われたら

私はまず最初の4時間で斧を研ぐ」

と言った偉人は。

 

リンカーンさんの場合は

切り倒すべき木が1本であったからこそ

4時間を研磨にあてられたような気が

しないでもない今日この頃です。

 

 

もうね、とにかく怪我さえしないでくれたら

妻としてはもうそれでいいの、ええ

 

(チェーンソーの

素敵な怪我ネタはこちら

 

ところで当ブログをお読みの皆様は

森でチェーンソー事故に巻き込まれた

(というかチェーンに食い込まれた)

可哀そうな人を見かけた場合

まず何をすべきかご存知ですね

 

ご存知ないなら人を呼べ!

無理は禁物!これは本気で!

 

文明の利器のありがたさと

危険性を味わいつつの

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