ところで当ブログにおいて

政治ネタは基本的に不人気。

 

どうしたの皆様!

 

ここは元々

王道硬派政治ブログだったでしょ?

 

(注:大嘘

 

まあそれとは関係なく

昨日の記事のタイトルを

最初『横綱真っ向勝負』にして

しばらく考えてから『竜虎』に

書き換えたのは私です。

 

いえ、私はお相撲好きですよ?

 

横綱とか見たら拝むくらいの勢いですよ?

 

土俵入りの際にはちゃんと

「よいしょー!」と声をかけますよ?

 

でもね、女性への形容詞というか

たとえに『横綱』を使っちゃうのはやはり

ちょっとアレなのかしら、と思って・・・

 

そんなことは絶対に起きないと

心から断言できますけど

何かの拍子にメイさんか

スタージョンさんがこのブログを目にして

「ヨコヅナ・・・って何かしら」と

疑問に思うとするでしょ、そうしたら

間違いなくお二人はネットで

ワード検索をするでしょ、

きっと画像検索もなさるでしょ、

それで我が国の誉、

力士番付最高位のますらお達の

写真を見ちゃったとするでしょ、

次に彼らがすることは何か、

間違いなく相手に、つまり

メイさんだったらスタージョンさんに

スタージョンさんだったらメイさんに電話をかけ

「ちょっと。今から言うURLを確認して。

私たちのことを『ヨコヅナ』と

形容している人物が

スコットランドにいるんだけど、

ええ、『ヨコヅナ』、ネットで画像検索してみて、

そう、それが『ヨコヅナ』ってことらしいわ

・・・これ、どう処す?」

 

私は英国はスコットランドで

平穏かつのどかな生活を

送りたいだけなんです!

 

ともあれ私がこの数日間

真面目に新聞を読んで気が付いたこと:

高級紙『テレグラフ(The Telegraph)』に載っている

写真のメイ首相はいつも痺れるカッコよさ。

 

あれはもう編集者が

明らかに『狙って』います。

 

写真選出基準はメイ首相が

「美人に写っているか」では絶対になく

彼女の持つ『威厳』が

どれだけそこに表現されているか、

重圧感と凄みをいかに

間接的に読者に示すか。

 

今時『007』の敵役組織のトップだって

ここまで鋭い眼光を飛ばしませんよ、

これは子供が見たら震えますよ。

 

対して当然の如く

メイ首相の敵対陣営である

野党労働党のコービン党首や

SNP(スコットランド国民党)の

スタージョン党首の写真は

イマイチなものが使われていて

「すごいな。露骨だな。『テレグラフ』は

本当に保守党贔屓の新聞なんだな」

 

感嘆する私にわが夫(英国人)は

「そうですよ、それは有名ですよ。

だから『テレグラフ』は

『トーリー(Tory、現保守党の

前身となる党の名前)グラフ』と

一部で呼ばれているんですよ。

え、君、今まで知らなかったんですか?」

 

「いや、知っていたよ、でもここまで

あからさまな写真選びをするとはなあ。

また大衆紙と違って『わかりやすく

写りの悪い写真』を選ぶんじゃないんだよ、

ぱっと見たところでは何も問題ないような

写真が使われているんだよ、でも

じっと見ていると何かこう、微妙な感じに

知性や力強さが足りないような印象を

読者に与える写真が使われているんだよ」

 

カラーコントラスト抜群の

オウ!ザッツクール!な

1面のメイ首相の写真に対し

コービンさんはなんかこれ

佐々木マキさんの描く『おおかみ』が

その後物凄い苦労をして

白髪になったような顔の写真だし

 

 

 

 

スタージョンさんはスタージョンさんで

眼鏡萌えのオタク青年集団を

「うわあ」と眺める微妙な表情だし

・・・間違いない!ここにあるのは悪意だ!

 

しかもその悪意が

洗練されているところが恐ろしい。

 

「あれだな、この国で『テレグラフ』ばっかり

読んでいるのは危険だな、気が付かないうちに

信頼に足る政治家は保守党にしか

存在しないような印象を刷り込まれちゃうな」

 

「明日は左派系の新聞を買いますか」

 

「『ガーディアン』とか『デイリーミラー』?

記事内容に文句はないんだけど、あれ、

デザインがものすごく読みづらいんだよなあ、

文字のフォントとかサイズとか。その点

『テレグラフ』は文句なく読みやすいよな」

 

タイムズ』もね、あのちまちました紙面、

本当にいい加減にしていただきたいものですわ。

 

こうして私はまた読みやすさと

1コマ漫画『MATT』を求めて

『テレグラフ』を買ってしまうのでありました。

 

私の脳内メイ首相は

こうしてどんどん粋になっていくのです・・・!

 

 

若作り至上主義の時代に生きる我々は

シミやしわやたるみや白髪を

可能な限り忌避したく足掻くわけですが、

そしてそうした文化を背景に

一部政治家は美容整形にまで手を染め

そして有権者はそれを

見て見ぬフリするわけですが

・・・メイ首相のこの貫録は彼女の

白髪やしわ抜きには語れないよな、と

 

『若さ』と『若作り』という言葉が

まったく違う意味を持つように

『年を取ること』と『老醜』も

イコールの意味ではない

 

そんなことを書きつつも

私はこの春頬に浮き出た

乾燥じわに朝晩一喜一憂

 

メイ首相の威風が嫌いじゃない貴方も

スタージョン首相の

美少女潜在力がお好きな貴方も

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