ここ数か月間の英国はどうも

悲しく嫌な事件が

続き過ぎていたように思います。

 

テロという人の悪意の

最悪な形での発露が続き、

さらにはあのロンドンでの大火災

 

『犠牲者への黙祷』が

何度捧げられてきたことか。

 

気を抜くとつい失望してしまいそうな

そんな状況であるからこそ

私は意識的に物事の善なる側面を

見詰めるべく努力してまいりたく。

 

 

それはたとえばアリアナ・グランデの

コンサート後に起きた爆発事件の際に

近くにいたホームレス男性が即座に

救助活動を開始したであったり、

モスク前にいる人々に突っ込んできた車の

運転手を引きずり出し報復を加えようとする

人々の前に割って入り加害者の命を救った

イマーム(イスラム教指導者)の行動であったり。

 

世界には悪意がある。

 

それでも同時に善意がある。

 

テロ行為の目的の一つが

人々を憎みあわせることにあるとしたら

モスク前でのテロの翌日に

人々が手に手にバラを持ち

事件現場を訪れたこと

間違いなく美しい反撃の姿である。

 

(ユダヤ教徒の男性の『宗教を理由とする

暴力は他人事ではないのです。

我々ユダヤ教徒は長いことそうした暴力の

標的にされてきたのですから』という言葉と

イスラム教の戒律的には絶対アウト

薄着のお嬢さんがバラを差し出し

ムスリムの男性が笑顔で

それを受け取る写真が

強く私の印象に残っています)

 

しかしそんなことを言いつつも

グレンフェル・タワー火災の直後

音楽プロデューサーの

サイモン・コーウェル氏とやらが

「犠牲者を支援するためにチャリティー

ソングを作る」と発表したことには

私はちょっと批判的であったのです。

 

いや、アナタ、今この時期にそれを言う?

そりゃ善意が根底かもしれないけど

ちょっとそれは便乗が過ぎない?みたいな。

 

しかし発表された楽曲を聴き

私は深く己を恥じたのでございます。

 

 荒波の上にかかる橋として

 私がこの身を投げ出そう

 

コーウェルさん、すみません。

 

こうした災害時の

資金集めチャリティーに大事なのは

迅速さと己の能力・人脈の活用。

 

売名行為という四文字を

一瞬でも思い浮かべた私が

品性下劣でございました。

 

この曲、売り上げはすべて

『ロンドン・コミュニティ・

ファウンデイション』なる

支援団体に寄付されるとのこと。

 

詳しくはこちらのHPをどうぞ、

ここで曲も

有料ダウンロードできるはずです。

 

こういう時、私のように

頭でっかちな人間はつい

「でも寄付するにしてもそのお金が

ちゃんと自分の望みどおりに

使われるかわからないしい」とか

考えてしまったりもするわけですが、

そういう時、私は東日本大震災の時の

世界各国の人々のあの

脊髄反射的な支援の姿勢を

思い出すことにしております。

 

『しない』理由を考える前に

とにかく自分にできる何かをしたい。

 

何か、『いいこと』を。

 

今日から7月、この新たな月が

皆様にとってより良い月になりますように。

 

 

普段とノリの違う記事で申し訳ない

ちょっと書いておきたかったんです

 

明日からはまた

通常通りの軽薄路線の予定です

鵞鳥ネタでいくか筋肉ネタでいくか

 

ところでこの『Artists for Grenfell』の

Youtube動画はこうしてブログに

『貼りつけてOK』なもの・・・ですよね?

 

無届けの『無料視聴可能』動画を

Youtubeにアップしちゃ駄目でしょ、

資金集め目的なんだから!

という指摘があったのです

 

でもこの楽曲の美しさは

耳にしてもらわんことには説明できんし

 

Youtubeのチャート・リストにも

この動画が使われているし

動画説明のところに

寄付先の情報も載っているし

・・・これは動画タイトルにもあるように

『オフィシャルビデオ』って

理解していいんですよね?

 

Norizoさん、アカンよ、

これ、リンク貼ったらダメなやつ!

という場合、ご連絡ください、すみません

 

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