デヴィッド・オースティンの

バラ園話は本日が最終日。

 

 

さてこちらの施設の

目玉の一つは孔雀。

 

 

なんと園内に孔雀が

放し飼いになっているのでございます。

 

 

薔薇と孔雀。

 

字面だけで負けてしまいそうな迫力です・・・!

 

「あれ。待てよ。孔雀というのは

園芸の大敵だったんじゃないのか。

私が昔孔雀を飼いたいと言ったら

君と君の父上に

そう反対された記憶があるのだが。

だとしたら何故バラ園に孔雀が

放し飼いされていて問題なしなんだ。

私はまた謀(たばか)られてしまったのか」

 

「孔雀が花という花、野菜という野菜を

駄目にするのは本当ですよ。

経験から確信して断言できます。

でももしかしたら花の中で唯一バラは

孔雀と相性がいいのかもしれません」

 

 

そんなことがあり得るのかしら?

 

しかし孔雀がバラに害をなすなら

デヴィッド・オースティンともあろう人が

そんな害獣に敷地内への

侵入を許すとも思えない。

 

 

・・・そうか・・・

 

バラ園に孔雀はアリか・・・

 

さてところでこちらのバラ園、

バラと孔雀の他にも

特筆すべき点がもう一つございます。

 

 

それは園芸スタッフの質の高さ。

 

園内のあちこちで黙々と

ツルバラの剪定をしたり

芝生の刈りこみをしたりしている

作業着を着たお兄さん・お姉さん。

 

ツルバラを鉢植えで

育てることは可能なのかしら?とか

花壇にそれなりに見栄えのする

バラの一角を作りたい場合、苗は

いくつ購入するが良しなのかしら?とか

こっちのバラとあっちのバラ、寒冷地で

育てやすいのはどっちなのかしら?とか

我々素人のそうした質問に

もうどの人もこの人も

真面目に親身に答えてくれる。

 

 

これはなかなか

できないことだと思うんです。

 

だってたぶん毎日彼らは

同じような質問を入園者にされているわけで、

そしてバラ玄人である彼らからすると

こっちの質問のレベルは相当に低いわけで。

 

それでも彼らは絶対に

こちらを馬鹿にした態度を見せない。

 

バラの枝を選り分ける手を止めて

園芸ばさみを腰のポケットに入れて

こちらの目をまっすぐに見て笑顔を作って

「はい、何でもお尋ねください」

 

こんな対応をされちゃうと

周囲のバラの輝きが2割増しに

よく見えてしまうのが人情というもの。

 

道理でバラの鉢を買って

家路につくお客さんが皆様

満足げな笑顔のはずですよ。

 

デヴィッドさんは

バラ育成のツボだけでなく

客商売の肝というものも

しっかり心得ていらっしゃるな、と。

 

 

色々と学ぶところが多い

イングランドはアルブライトンにある

デヴィッド・オースティン・ロースガーデン

だったのでございました。

 

 

デヴィッド様のバラ園、

日本でも大阪の泉南にあるらしいです

 

・・・私は何かを

誤解してるかもしれないんですが

泉南って・・・大阪って暑いですよね?

 

バラに暑さは大敵と思っていたんですが

やはり何事にもその道の

達人という方がいらっしゃるのだなあ

 

この秋、庭へのバラの導入をお考えのあなたも

いっそ孔雀をお招きするか!なあなたも

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