この夏、多くの(注:普段比)

お客様をお迎えした我が家。

 

これをいい機会と

やれバーベキューだ

それハギス

そうだガチョウの丸焼きだと

すっかり体脂肪を増やしてしまった

私と夫(英国人)でございますが

その陰で密かに

思い悩んでいた様子であるのが

黒猫サイドスワイプ君。

 

うちの2足歩行生物2匹ときたら

満足にネズミも獲れやしないのに

あんなに人を呼んじゃって、

このままでは先方にもご迷惑だし

うちの2匹だって恥をかく。

 

そんな黒猫の優しい気遣いは

お客がいらっしゃる当日の庭先への

野ネズミお供えという形で

表現されまして

・・・ありがとうサイド君、

でもそこ、我々は昨日のうちに

デッキブラシで掃除をしていてね、

あんまり新たに余計なもの

置いて欲しくないっていうかね。

 

「よーしNorizoさん

ガチョウと羊を皆に紹介しちゃうぞー!」

みたいな勢いでお子様方と

外に出たすぐ正面に

ぐったりと息絶えた野ネズミが

転がっているというこの構図。

 

サイド君!

 

こういうの、都会の子は嫌がるから!

 

しかし世の中よくわからないもので

とあるお子様(大都市育ち、

11歳男子)はそんな野ネズミの

亡骸を目にするや否や裏声

「いやあああー!かーわーいーいー!」

 

えっ。

 

「何これ!何!何これ!

ねえNorizoさん、これは何ですか!」

 

「えー、これは野ネズミです」

 

「野ネズミ!野ネズミって僕

初めて見た!カワイイ!

これ、これ生きているの?

死んでいるの?」

 

「えー、たぶん1時間くらい

前までは生きていたかと思われます」

 

「毛並みがすごくきれい!

目もつぶら!すごい可愛い!

いやあああー!かわいいー!

これ、触っても大丈夫ですかっ?」

 

「おっとそれは駄目だ!

野ネズミさんには

手を触れないでください!」

 

「・・・じゃ、じゃあ写真を

撮ってもいいですかっ?」

 

少年はものすごい接写

野ネズミをカメラに収めておりました。

 

そんなお客と私の姿を

少し離れたところから

勝ち誇った顔をして眺める黒猫1匹。

 

 

我が家の影の迎賓責任者

サイドスワイプ君は

仕事のできる男です。

 

 

まあ確かに野ネズミ

(正確には『ハタネズミ』、

英語でいうところの『vole』)は

可愛かったりもするんです

 

猫やフクロウのおやつに

最適サイズのおちびちゃん

 

加えてサイドスワイプ君たら

暗殺者としても熟練していて

哀れな野ネズミの表情がまた

「きれいな顔してるだろ?」

みたいな安らかさで・・・

 

 

 

 

猫におもてなしの心を

学びたいあなたも

だからといって野ネズミは

ノーサンキューなあなたも

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