わが前庭のメンドリ社会
最高位に在していた
茶雌鶏夫人が昨晩
息を引き取りました。
変な話ですが夏前から
夫（英国人）も私も
『次』は雄鶏閣下の番だろう、と
勝手に決め込んでおりましたため
ここで閣下ではなく茶雌鶏、
というのは正直大きな驚きで
「だって茶雌鶏さんは昼まで
元気そうだったじゃないか。
逆に閣下のほうがここ数日間は
いつも尾羽が落ちて弱々しくて」
「・・・閣下は集団内で唯一の雄鶏、
そういう意味で多少衰えを見せても
序列に影響はないのかもしれません。
でも雌鶏は他に２羽いますからね」
最期の日まで根性と気合で
閣下の第一夫人の座を保持した
茶雌鶏に心からの
敬意と哀悼を示したい私です。
近頃の茶雌鶏夫人は
常に閣下の傍に寄り添っておりました
でももしかしたらあれは
閣下のほうが茶雌鶏婦人に
手というか羽を伸ばしていたのかも
あの２羽の仲睦まじい姿を
もう見られないのかと思うと
私はとても悲しいです
なんか本当に驚くくらい
悲しいことに
改めて驚いている自分がいます
茶雌鶏婦人への
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