今は亡きわが祖父は晩年よく

「いいか、兄弟は仲良く!」

と口にしていたのでございますが、

自分が年を重ねるにつれて

しみじみと思うのです、

ああ、祖父は正しかった、だって

兄弟姉妹の仲は

悪いよりは良いほうがマシ。

 

まあこれは兄弟姉妹に関わらず

人間関係全般に

言えることではありますが。

 

 

 

 

そんなわけでわが家の

兄弟猫の関係性なんですが

・・・別に仲が悪いというほどでは

ないんですけど、じゃあ

仲良しかっていうと・・・

 

「寝る時はいつも一緒です!」とか

「気が付くと抱き合っています!」みたいな

見ていてつい口元がほころんじゃう

仲良しこよし感はどうもないな、という・・・

 

餌は並んで問題なく食べるんですけどね。

 

ストーブ前の特等席に

1匹が先に座っていたら

もう1匹は少し距離を開けて

座るのが基本というか。

 

 

我が家がボイラーを修理する前、

冬の暖を取るのに

自分以外の哺乳類の体温が

どうしても必要だった頃などは

2匹が体を寄せ合う姿を

時々は目にしたような記憶もあるのですが

最近はもうそういうのはさっぱり

 

見ているとどうも

黒猫サイドスワイプ君のほうが

もう1匹の白黒猫サンストリーカー君を

軽く疎んじている様子で、

この件に関してわが夫(英国人)いわく

「仕方ないですよ、常に誇り高く清潔で

理知的かつハンサムなサイド君に比べて

サニーは間抜けですし太目ですし

だらしなくてちょっと臭いますし、

でも人間はついそういう駄目猫のほうを

余計に可愛がっちゃう癖があるでしょ、

そりゃサイド君にしたら理不尽ですよ」

 

・・・いや、私は駄目猫サニー君を

うっかり贔屓するような真似は

常に意識的に慎んでいるぞ?

 

その点君はあれだよな、

猫を引き取ってかなり早い時期に

「じゃあこの白黒猫が『僕の猫』ってことで」

とかいう問題発言を口にしたよな?

 

いいか、黒猫も白黒猫も

我々の前には平等、

2匹揃って『我々の猫』なんです!

 

いえ、夫も言うほど白黒猫を贔屓して

可愛がっているわけではないのですが

・・・でも『空気を読む』ことを得意とする

頭脳派サイドスワイプ君にしたら

色々胸に鬱屈するものがあるんだと思うのです。

 

まあサイド君もですね、いつもいつも

サニー君に対して

ツンケンしているわけではなく

サニー君に額を舐められて

喜んでいるような時もあるのですが

(まあたいていの場合は『何をしている、

あっち行け』みたいな唸り声でもって

サニー君を追い払うのですが)、

そうそう、サイド君のほうから積極的に

サニー君に近づいていくこともあるんですよ。

 

でもそういう場合、その数日後に

我々はサイド君の黒々としたお尻に

怪しいサナダムシの痕跡を発見するのです。

 

あれってどういう仕組みなんでしょうね・・・

 

つまりお腹に虫がわくと

我が家の白黒猫はハンサムになり

黒猫はフレンドリーになる。

 

・・・寄生虫ってすごいなあ、

というオチでお願いします。

 

 

 

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