2.08.2010

着陸しようか 「マイレージ、マイライフ」



アカデミー賞有力候補のこの作品を遅ればせながら見た。 というか日本では まだこれから公開なんだな、 あらま。 よくできた いい作品だが、 アカデミー、 アカデミーって騒ぐほどのこともないくらい普通の映画で、 好きなタイプの映画ではあるが、 騒ぎすぎると拍子抜けする。

空の旅がステータスだった時代の男と、 インターネットで育った女。 二人は同じ '首切り' 会社のベテラン対 新人として出会う。

日本にはこんな会社あるのだろうか、 企業の解雇通告を代行する会社。 どの部門を切り詰めるかなどを指南するコンサル等ではなく、 解雇通告のみを行うのだ。 企業にとっては楽しい仕事ではないだろうから、 できるならアウトソーシングでと。 これを引き受ける会社は解雇のプロということで、 さまざまなノウハウがあるようだが決まり文句はひとつ・・

これはあなたを変えるチャンスなのです

クルーニー演じる男はアメリカ中の解雇を引き受け、 1年中飛び回ってマイレージは月に行けるよりも貯まっている。

しかしこうした出張費もバカにならないということで、 新人の提案により業務をオンライン化する計画が浮上する。 別れをメールで済ませるように、 解雇をネットで済ませるのだ。 もう出張はなくなり、 男は地に足をつけた生活を強いられるだろう。 男は反対するが会社側は推進の意向。 まずは新人の女を連れて研修旅行に出ろということになる。

男は結婚経験がなく子供もいない。 女はフェミニズムの後の世代ということで、 意外に家庭志向。 大学は主席で卒業したのに、 こんな下請け会社にいるのも男を追ってきたからという設定がなされている。 互いに牽制しながらも学ぶことのあるベテランと新人であったが、 あるとき大きくぶつかり、 女は男に "あなたは現実逃避しているだけ 大人にならなければいけないのはアナタの方よ" と言ってしまう。

男には気軽な関係の大人のガールフレンドがいたが、 変化は少しづつ現れつつあった。 妹の結婚式に刺激されてか、 男はスーツケースに入らない重いものを背負うのも悪くないかと考え始める。 だがガールフレンドには秘密があり、 解雇のプロにもカバーできない事件が起きた。

見ている自分は、 そんな男の変化とは逆に、 定住せず身軽に移動する浮き草のようなライフスタイルをカッコイイと思ったりした。 ネットで何でも済んでしまうのは味気ないとも。 アメリカの雇用の現実の厳しさを垣間見たり、 アメリカ中を旅するロードムービーならぬエアムービー、 静かな日常の胎動みたいなものを感じる作品であった。

クルーニーは浮き草のような男を好演しているし、 ヴェラ・ファーミガのクールな大人の女は印象的。 演出も音楽もいいし、 旅立ちの春に見るなら、 こんな映画^ ^


マイレージ、マイライフ Up in the Air (2009) 日本公開3/20
監督 ジェイソン・ライトマン  公式サイト&予告 象のロケット 
ジョージ・クルーニー ヴェラ・ファーミガ アナ・ケンドリック 
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