3.21.2010

ああ、ハサウェイ.. 「アリス・イン・ワンダーランド」



本日は新作。 興行成績も快調らしいこの作品、 3Dではないが見る機会を得たので書いておこう。 今や一つのブランドとなったティム・バートン作品ではあるが 「チャーリーとチョコレート工場」 以降、 何となく食傷気味。 だがまあ悪くはなかったね。 原作もきちんと読んだことはないが、 アリスというのはお父さん子なんだな。 想像力あふれる彼女を回りは "頭がおかしい" と言うが父だけは "それでいいんだ、 凄い人っていうのは みんな頭がおかしいんだよ" と励ます^ ^ そう言う父も冒険心が旺盛すぎて早くにこの世を去ってしまう。

ミア・ワシコウスカというオーストラリア娘をアリスに抜擢、 ロシア系だろうか。 そしてジョニデやアン・ハサウェイが脇を固めるというキャスティング。 帽子アーティスト ハッター役のジョニデは今回は比較的キュートな役柄だし悪者ではない。 白の女王ハサウェイは最初に馬に乗って登場するシーンではなぜかはっきり写らず、 かなり後になってから姿を現すが、 一目見るなり、 こりゃひでぇ〜って思ってしまった^ ^ 悪者ではないが何か裏があるのではと勘ぐったりするほど。

赤の女王ヘレナ・ボナム=カーターは、 キッチュな巨顔で "首をはねろ" が口癖の悪者だが、 作品中では存在感を放っている。 ダークな極彩色、 とでも言うべき色調とヘンテコキャラたちの不思議の国は、 バートン自身もまだまだ楽しみながら作っているようす。 それでいてメジャーな娯楽作品に仕上がっているのだから さすが。

原作ではどうなのかわからないが、 自らの夢に迷い込んだはずのアリスは、 自分が伝説の救世主であるかどうかの自信が持てない。 "私がアリスよ、 これは私の夢なんだから" と主張するほどに自分が偽者に思えてくる。 自分のイマジネーションが生んだものが 一人歩きし、 すでに人格を持っているんだと感じたときから、 彼女自身も本物となる。 このあたりにはバートン自身の体験が重ね合わせられている気がして面白い。

そして夢から覚めたアリスは、 アリス自身に生まれ変わる。 芋虫が蝶に変わるように・・ そんなラストは少し素敵だなと思ってしまった、 不覚にも。 。



アリス・イン・ワンダーランド (2010) 4/17公開 公式サイト・予告 
Alice In Wonderland  象のロケット 
監督 ティム・バートン 原作 ルイス・キャロル 
ミア・ワシコウスカ ジョニー・デップ ヘレナ・ボナム=カーター 
アン・ハサウェイ クリスピン・グローヴァー 

2 コメント:

象のロケット さんのコメント...

象のロケットです。

いつも有難うございます。

「アリス・イン・ワンダーランド」のTBが日付不明で入ってしまったので、お手数ですがもう一度TBして頂けませんか。宜しくお願い致します。

ご迷惑をおかけ致します。担当・J

kiona さんのコメント...

>象のロケット様

いつもお世話になります。

連絡ありがとうございました。 再TBさせていただいたのですが "すでにTB済み" とのアラートが出てダメなようです。

一旦削除していただいてかまいません。 その上でまた折りを見てTBさせていただくかもしれません。 お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします。