4.25.2011

不確実な二人 Uncertainty



コンセプチュアルな意欲作ということでマークしていたものの、 いっこうに日本公開の噂も聞かないので先行上映してみた。 タイトルは "不確実性" みたいなことか。 本編中にも decision や choice といった単語がよく出て来たり、 Tシャツのデザインがグーチョキパーだったりで、 選ぶこと、 決めることがテーマのようだ。

時は20xx年7月4日、 NYにある平行する二つの橋。 ここにカップルがいるが、 物語は突如、 イエローとグリーンとに別れる。 イエローの男は黄色のTシャツを来て、 二人はイエローキャブを拾ってパーティに向かう。 車内で携帯を拾うが、 ほどなく落とした持ち主から電話がかかって来る。 取りに行くから場所を教えろと横暴な態度。 すぐに別の男から電話があり、 その携帯を50万ドルで買い取ると言う。 そして目の前で人が撃たれ、 位置を知られないよう携帯はOFFにしてネットカフェから連絡を取ったり、 貸金庫を契約したり、 イエローの物語はクライムストーリーの様相を見せる。

一方グリーンの二人は緑のクルマに乗って、 これから彼女の両親に会いに行くところ。 途中で犬を拾ったり、 家に着いてからはバーベキューパーティ、 久しぶりに集まる家族、 いわゆるファミリードラマな雰囲気。 しかし彼女は妊娠を家族に告げられないでいる。 男が不安定なミュージシャンで、 母親から嫌われているから。

この二つのストーリーが平行して進む。 やがて独立記念日の花火が打ち上げられ、 それぞれの二人はそれぞれの決定をしなくてはならない。 その携帯をどうするのか、 子供を産むのか産まないのか。 登場人物が一部交錯し、 どこかで交わるのかなと思っていたが話はあくまで平行して進み "keep going" というメッセージで締めくくられる。

男女とも二役ということになるのかな。 パラレルワードみたいなものかと思ったが、 あくまで理念上の二つのストーリーということらしい。 IMDbの評もまっ二つで "面白い、 オリジナリティあふれる" から "つまらない、 「ラン・ローラ・ラン」 の二番煎じじゃないの?" まで。 自分的にも もう一工夫欲しかった気がするが、 リン・コリンズの不思議なエロさで退屈はしなかった^ ^ ま、 青春の残照か、 そろそろ結婚を考える年頃の人には けっこういいかもしれない。 。

(追記7/7) 公開されるらしい・・ 薄い邦題とともに。


ハーフ・デイズ Uncertainty (2009) 日本公開2012.8/4
監督 スコット・マクギー+デヴィッド・シーゲル 
リン・コリンズ ジョセフ・ゴードン=レヴィット 

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