6.01.2011

そもそも意味はないのかも 「しあわせの方程式」



子供を産んでもなお、 少女のような役柄が演じられるジェシカ・アルバということで一部では話題の?作品。 地味めなアメリカ文芸調ながら、 まずまずといったところ。 つねにダサい服装とお下げ髪で登場する27才 小学校の算数の教師役も見物だが、 幼い日の彼女とジョギングをしていて突然 病気に倒れる父親が印象的だった。

病名はよくわからないが、 数学者であった父が 3と3の倍数を数えるときにアホになる感じ。 。 トラックで倒れるときの父の涙目、 これで娘と過ごす幸せな時も終わるのか、 という顔が真に迫る。 生徒の母親もガンであったり、 はかないこの世界で安心できるのは数字だけ。 アルバ演じるモナ・グレイはそう考える。

モナはいわゆるニートで、 自立を促す母に家を追い出され、 小学校の先生になるように仕向けられるが、 実は教員免許は持っていない。 恋愛経験もなかったが、 同僚の理科の教師から "こんな変わった女 見たことない" と惚れられる。

恐らくは原作者の自伝的物語の中で、 見かけるたびに首から違った数字のペンダントをぶら下げているオジサンがいて、 モナはその数字の意味をいまだに考えているが、 最後にその謎が明かされる。 それはあっけないもので、 人生は数学よりもはるかに難しい、 とのナレーションで物語は締めくくられる。

アメリカの小学校では教科ごとに専門の先生がいるのか、 意外になごやかな雰囲気の学校だなとの感想を持つ。 しかしながら普遍的なテーマには乏しい気もするし、 気づけばDVDスルーしているかもしれないが、 アルバファンのみならず地味めな作品が好きな方は乞うご期待。

(追記12/3) しっかりスルーしていました、 いかにもなタイトルになって。 。




しあわせの方程式 An Invisible Sign (2010) 日本未公開 
監督 マリリン・アグレロ 原作 エイミー・ベンダー 
ジェシカ・アルバ クリス・メッシーナ ソフィー・ナワイデ ジョン・シーア 
ソニア・ブラガ J・K・シモンズ 

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