昨日はちょっと曇っていて涼しかったのもあり
久々にばあちゃんを連れて
せい●うへ行った。
(もち、じじのおつかい)





店内は冷房が効いて涼しく
避暑代わりのお客さんで
フードコートを中心に結構混んでいた。




とはいえ
じいちゃんのお使いだ。
ハンでおしたような
『いつものヤツ』で
買い物時間はさほどかからない。

ほどなく品は揃い
レジに並んだ。

フードコートほどではないが
レジもそこそこ混んでいた。

休日シフトなのか
店員さんの数が少なく
空いてるレジは半分くらい。

2人先客のいる列に並んだ。

先頭は



せい●うで
よく顔を見るこのおばあさん。

歳はばあちゃんよりちょっと若いくらいかな?
それでも
服装はキチンとしてるし
動きもさほど悪くない

どちらかというと
メルヘンチックないでたちで
かわいいおばあちゃんといった感じ。

いつも小さなポシェットを
斜め掛けにして
頭もしっかりしているという印象だ。


ところがね

今回初めて
このおばあちゃんとレジが同じになって
よ~く分かった。




このおばあちゃん

耳が遠いんだ。


レジの人が
どんどん近づいていって
ほぼ耳元数センチまで近づき
やっと伝わった。

何とか集計も終わり
代金が提示されるも

そこからがまた大変。





肩からかけたポシェットから
なかなか財布が出てこない。

次第にワタシの後ろにも
たくさんの人が並び始めた。

しかし
そのおばあちゃんにとっちゃ
そんなのカンケーねぇのだ。

見えてるのは
自分のポシェットだけだから。

すったもんだの挙句
財布は出たけど





ワタシの前の人
(つまりこのおばあちゃんの次の人)
のイライラがこっちにも伝わり

その人は「こりゃダメだ」という顔つきで
キビスを返し
既に何人かが並んでいる
別の列に並び直しに行った。


ワタシもどうしようかな?と思ったが
ばあちゃんにカゴを持たせたままなのも
申し訳ない。

ちょうど補充の係が来たレジに出来た
新しい列に並び替えたのだが・・・


最近こういう光景は
当たり前のように目にする。

このおばあちゃんは
まだお金の勘定が出来るくらいだから
それほど認知が進んでるって感じではないが

じいちゃん見てても
つくづく思う。




高齢者のテンポに若い者が合わせるのは

ホンに生半可な忍耐ではない。


コレに
認知症が加わるとなれば
だれがそれに付き合えるものでありましょうや。




昨日のNHKの番組

"認知症800万人"時代

認知症をくい止めろ
~ここまで来た!世界の最前線~

昨夜
ご覧になった方も多いかと。

高血圧や糖尿病の治療薬が
意外なことに認知症を食い止めるのに
有効なことがわかったとか




なことも紹介されてはいたけど

『医療』と『介護』が
切り離されちゃってる
我が国の不可解なシステム

それを解決することは
『難しい』ってことしか出演者も結論が出ない。




いろんな事情は
オバサンには分からんが

この国は
超高齢化問題を
本気で何とかする気がないようにしか思えない。


後半出て来た
ユマニチュードも
介護に興味のある人なら
最近よく耳にすると思う。

言葉が分からない外国人の考案者が
ちょっと手を添えたり
言葉を掛けたりするだけで
認知症患者の表情が変わる。

ちょっと見、魔法のようにも思えてしまうけど

介護している人には折に触れて
体感していることではあるまいか。

ワタシも介護の先輩に




と以前、教えてもらった。

長年の介護の末
お母さんを見送った彼女も
つくづくそれを実感したのは
見送った後だったそうである。


携わってる人はウスウス分かっていて
実践したい気持ちがないではないけど
そこはそれ
感情やら、自分の都合などが邪魔をする。


いっそ割り切り
赤の他人の方がうまくいくのもそのユエン。


しかし人手不足で
ロボットの手まで借りようなんて言ってる
介護業界ではあるまいか。


素晴らしい取り組みも
素晴らしい考え方も
実践してみて初めて活かされると思うのだが


さて



それをいったい誰がやるというのか?





自分のレジが済んで
品物を袋に詰めながら
ふと
おばあさんが並んでいたレジの方に目をやると

おばあさんは何とかレジを済ませたようだった。

おそらく
おばあさんの手持ち金に合わせ
「これとこれとこれを抜いて・・・」
と再びレジの打ち直し。

周りのお客さんからは
冷たい視線が飛んでくるし・・・。


呆然と疲れた表情でレジに立つ
若いお姉さんに





思わず心の中で
エールを送っちゃったワタシでありました。



 
    
   
     
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