連休とやらが明けたらしい。




まだ読んでない方は


おどろき久々覚醒・1 ←ココから読んでね~。





では
つづきいきます。



夜が明けて

完全寝不足の






ワタシ。

としお氏は何とか寝られて
出勤して行ったが

治りかけだったワタシの風邪は
見事にぶり返した。


ばあちゃんはというと




何とか風邪は引かなかったものの

朝になっても覚醒は収まらない様子。

それでも
だいぶ疲れは出てきているようで
声のトーンは夜中より幾分落ちている。

この分なら
電池切れは近いかな?



この日は金曜日。

デイサービスかめさんがある。

行かせるか休ませるか
ちょっと迷ったが

休ませるとなると
この日予定していた
書道の教室には行けなくなる。




例え眠ってしまったとて
ばあちゃんを家に置いて
出かけるワケにはいかない。

と、いうわけで
軍配は書道教室に。


かめさんの連絡帳に
昨夜のいきさつと




こんなことを書いて
バッグに入れ
送り出すことにした。



覚醒は
かめさんの迎えの時間も
まだ続いていたが





足の運びは
いつもに輪をかけて良ろしくない。

送迎車にも



抱え上げるように乗り込ませた。

それでも何とか行ってくれれば
スタッフや看護師さんまで揃ってる
デイサービスのが安心。

・・・なぁんて
ノンキに構えてたら


お昼過ぎ
教室も済んで
家に帰って来た頃

・・・時間にして3時ころかな?





携帯に着信が。




かけてきたのはケアマネきーさんだった。



「実は、はな子さんが・・・」

話を聞くと

ばあちゃん

眠ってしまうという予想に反して

今も全開バリバリ
・・・とのこと汗





とにかく
おしゃべりが止まらず

小一時間横になったものの
目をつぶることすらなく
その間もずっと話し続けているのだそうだ。


いやはや。

今回の覚醒はかなり強烈だったようだ。





「昨夜も大変だったんじゃないですか?
ご無理しないで下さいね。
何か困ったことがあったら連絡ください」

と、
きーさんはその後次回の訪問の日にちの確認をして
電話を切った。


ご心配かけて申し訳ない。

ただ
取りあえず
今すぐ迎えに行かなきゃならない状態ではないようだ。

しかし
あわよくば帰って来るまで
ちょっとお昼寝しようかな~なんて思ってた気持ちは
どっかに吹っ飛んでしまった。

さて
5時。

かめさんスタッフに連れられて
家に帰って来たばあちゃんは

かなりヘロヘロ。

玄関の上がりかまちを上がらせるのに
一苦労した。

何とか、いすに座らせたが
朝より傾きはひどいし
息がはずんっじゃって
ゼーゼーいっているのにも関わらず




おしゃべりは止まらない。

やっぱりデイサービスは休ませなきゃいけなかったか

でも、1日こんな調子だったら
一人でみるワタシの方が参ってたワ。

認知症の暴走は止めるスイッチが
どこにもないのだから。


帰って来てから
なるべく落ち着かせるため
そばについていたのだが

その時気がついたのは
しきりに同じフレーズを繰り返すこと。

「二人死んじゃった」と
「お金を何とかしないと」だ。

最初は意味がよく分からなかったんだけど。

次いで

ワタシの着ている服を指さし




と聞く。

「えー。自分で買ったよー。(ホントはとしおサンだけど)」

と答えると





と、言うのだ。

そして



と言い始めたところで
やっとナゾが解けた。

「二人死んじゃった」のは

ばあちゃんの二人の実兄。


「お金を何とかしないと」は

数十年前にばあちゃんのお父さん(としお氏の祖父)が
亡くなった時
相続放棄をしたことなんじゃないか。

まだ認知症にかかってない
元気なころに
再三ばあちゃんはこのことについて
ちょっぴり悔しそうに話してたのを聞いたことがある。

ここら辺は昔
農家は田畑を長男のみが引き継いで
次男以下や娘には
分けないって言う風習があったとかなかったとか。

おそらく大事な耕地の分散を防ぐ手立てだったんじゃないかな?

(この地方の方言の『たわけ』は愚か者という意味だけど
漢字で書くと『田分け』なんだそうだ。)


けれど
以前覚醒した時も
同じようなこと言ってたような・・・。




前夜
トイレで驚いたこともそうだった。

認知症って
その人の真髄を消し去りはしない。


強いこだわりとか
わだかまりとか
思いとか


折りたたんで折りたたんで
ずっと奥の引き出しに入れ込んじゃうだけ。

それは
いつひょっこり
外に出て来るのか
分かんないんだよ~ん。


勉強になるなぁ。



すまぬ。

まだまだつづく。





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