ワタシの報告を聞いて
としお氏も『怪文書』を見に行ったが




と、いうことになった。

照明は全然つかないわけではなく
しばらくは点灯しているようだし

魔窟は二間続き。

もう一つの部屋の電気がついていれば
十分明るいから
しばらくの間なら大丈夫だろう。

何より
これで動いちゃうのは
じじのためにはならない。






ところがね
よっぽど不便だったんだろう。








ああ。
心底、頼み方というものを知らないご仁。


コメントで皆さんがおっしゃる通り

昭和ヒトケタの
旧態依然とした家族制度感覚が
こういうモノの言い方をさせる・・・ともいえる。




昔は兄弟が多く
13番さんのように
(じいちゃんは3番目の次男だし
ばあちゃんは4番目の次女だし)

親の介護を知らずに済んじゃう人も
多かった。

それより何より
介護が必要になるまで生きながらえなかったんだよ。

昔は。




結局

こっちが折れなきゃ
話は進まないのである。






で、翌日

照明器具を買って来たとしお氏。




と言って
再び得意先に向かって行ったが

彼が帰って来るのは暗くなってから。


照明器具の取り付けは
日の高いうちにやらないとね。


そこで



ちょうど休みで家に居た一郎に

助っ人依頼。




じいちゃんのこだわり設計で
魔窟はムダに天井が高い。

デカい一郎がいてくれて
助かったよ。


取り付けは数分で終了。

素直に頼めば
それ程難しいことでもないのだ。
















もう。

このじじぃ
誰か何とかして。




家族の手を煩わせなければ
自身の生活の何もかもが成り立たない身の上を

じいちゃん本人が
一番よ~く分かっているんだと思う。

けれど

だからこそ
認めたくない認めない。

家族の中で一番偉かった
自分の居場所を失ってしまうような
そんな気持ちになるんだろうな。

だったらいっそ
他人の世話になった方が
じいちゃんにとっては幸せなんじゃないか

他人には



素直になれるようだしさ。

・・・と、思っちゃう。






しかし

そんなにカンタンな話でないことは

じじと一緒に暮らす
ワタシたちも一番よ~く分かっているのだ。



タイトルに掲げた

双方楽になる方法。


その糸口は
すぐ手に届くところにあるはずなのに

お互い未だ見つけられない。


ああ。

家族って


めんどくさい。





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