しばらくすると
としお氏が帰って来た。
ばあちゃんは既にかめさんから帰って来ている。
そして
晩ごはんの支度も終わり
ちょうど
13番さんととしお氏を呼ぼうとした時だった。
今度はじいちゃんが
トイレに向かった様子。
介助をとしお氏に頼み
「立ってトイレに行けるなら大分落ち着いたのかな~」
なんて思いながら
二人分のお茶にトロミをつけていると
トイレの方向から
大きな物音。
反射的にトイレへすっ飛んで行った
・・・ら
腰砕けのようになったじいちゃんと
それを後ろで支えているとしお氏。
どうも用を足した後
介助しながらトイレを出たところで
崩れたらしい。
じいちゃんは顔色を失い
目は虚ろ
よだれを垂らして
意識を失ってる感じだ。
これはどう見ても尋常な状態ではない。
取りあえず
二人がかりで何とか
ばあちゃんの車いすに載せ
再び訪問看護ステーションに
電話をかけた。