日中はまだまだ暑いが

夕方過ぎる辺りになると

 

 

時折涼しい風が吹くようになった。

 

ツクツクボウシも鳴き始め

 

このまま酷暑が終わらないんじゃないかと思われた夏も

そろそろ終盤に差し掛かっているようだ。

 

 

こんな時期に思い出す

 

今から30年近く昔の話。

 

一郎が生まれ

2年後には二郎が生まれた。

 

その間

 

一郎が1歳を過ぎた頃

それまでアパートで暮らしていたワタシたち夫婦は

13番さんの住むとしお実家で同居生活を始めたのだ。

 

結婚当初から

ほぼ確定的だった同居話。

 

アパートで暮らしてる間も

 

 

干渉が半端なかった13番さん(特にばあちゃん)。

ワタシは少々辟易してたのに

 

半ば押し切られるカタチで

当然のごとく家の増改築は完了し

当然のごとく始まった同居生活。

 

 

同居して

一緒の家にいれば干渉がなくなるとでも思ってたか。

 

同居開始ごろには

二郎を既に身ごもっており

今思えば真っ当な思考が停止してたのかもしれない。

 

13番さんは

結婚以来ずっと共働きで暮らしてきたせいか

 

元々家事があまり得意でないばあちゃんに

じいちゃん自身も

それを仕方ないこととして黙認していたキライがある。

 

そのくせ

ヨメに対する要求は何故かしら高め。

 

としお氏はとしお氏で

当時仕事が忙しく

帰宅はほぼ毎晩深夜の上

休日もなかなか取れない。

 

 

まだまだ現役だった13番さん。

じいちゃんは会社員

ばあちゃんはパート看護師。

 

昼間は二人不在なのが救いとはいえ

今で言うワンオペ育児には変わりなく

 

夜はダンナの食事の代わりに

舅姑の食事を作らなくてはならない毎日。

 

 

ばあちゃんは

家事に関してはカラキシだったけど

 

こちらもこちらでヨメには厳しかったのよ(笑)

 

 

 

そんな毎日を送っていた

夏の終わり

 

とうとうワタシの身体が変調をきたしたのである。

 

 

急に

強烈な痛みと吐き気で七転八倒

立っていることさえ出来なくなった。

 

 

その日はちょうど休日で

じいちゃんが家に居り

すぐに病院に連れて行ってくれたんだが

 

点滴と投薬で一旦は回復。

 

しかし数日すると再び ぶり返す。

こんなことが2~3回続いていた。

 

これはおかしいと

最初に駆け込んだ病院の先生に

紹介状を書いてもらい

大きな病院で詳しい検査をすることに。

 

しかし原因はなかなか解明せず

病名が確定するまで約3か月の時間を要した。

 

結局

先天的にあった不具合が

出産育児や夏の暑さのストレスと重なり

(もちろん同居のストレスもな)

急に悪化したとのこと。

 

そして翌年

手術することになったのである。

 

それからがもう大変。

 

幼子二人がいるのだ。

(特に二郎はまだ2歳になったばかりの手のかかる頃)

 

30年くらいも前のこと

手術後の入院は丸まる1か月間。

検査していた期間も含めると

ほぼ半年近くワタシは不在がちになってたワケで。

 

 

もちろん実家の両親も援助してくれたが

その間ばあちゃんは仕事をやり繰りして

子供たちの面倒や

家のことに

獅子奮迅。

 

まだ60代。

多少は身体は動いただろうが

元々家事は苦手で外に出ていた方が性に合ってる人だもの

そりゃ苦労は並大抵ではなかったと思われ。

 

 

息子たちにも

寂しい思いをさせちゃったしね。

 

 

退院後はこれまで幸い

再発することはなかったが

 

あれから夏の終わりは

特に身体の変調には気をつけるようにしている。

 

 

 

その後はめでたく

仲のよい嫁姑に・・・

 

 

 

・・・っちゅうわけにはいかなかったけどさ(笑)

 

 

 

 

 

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