「ゼロミカ」キャンペーンから一年 | ラクダと旅する日常

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モロッコ、マラケシュからお届けするローカルな暮らし・子育て・仕事

昨年7月1日から始まった「ゼロミカキャンペーン」からもうすぐ一年。

ポリ袋(ミカ)をゼロにするという環境への取り組みはその後どうなったのかというと、、、

 

ポリ袋の代替品として不繊布の袋が流通し、持ち手部分の無い小さめのポリ袋は普通に八百屋などで多用され、

なんだか種類が変わっただけでごみの量は減ってない気がします。

でも以前道なりに散乱していたポリ袋は無くなったのだから、少しはましになったのかなぁ、、。

 

 

このやたらとカラフルな袋は基本的に有料。無料でくれる場合もあるけど、常にエコバッグを持ち歩いて買物する私と違い、

財布も持たない夫がエコバッグを持ち歩くはずは無く、買物ごとに袋を調達してきて、家は袋の山です。

ちなみに街によって取り組みレベルに差があり、エッサウィラはマラケシュよりもよりポリ袋が流通してない印象で、

港では魚を持ち帰るバケツやタッパーが売られ、貴重な袋は完全に有料でした。

しかし北部シャウエンではまだ持ち手付ポリ袋が流通していて驚きました。

 

モロッコはごみの処理方法は現状埋め立てしかありません。

マラケシュのゴミ捨て場はとうに埋めるを超えて、ごみ山ができています。

この最終ごみ処理法をどうにかしなけば、出す方の種類を少し変えたところで大差ないでしょう。

さらに捨て方ですが、ごみの分別は一切せず、生ごみも瓶も紙もビニールもオムツも

すべてが混ざって収集バケツに捨てられます。

そのすべてが混ざったカオスのバケツから、瓶やペットボトルなどを個々に回収する人々が沢山いて、

ラマダン中、40度超えの暑さの中、薄汚れた姿で自転車に乗り、

悪臭のする街のゴミバケツを巡っているおじさん、お爺さん達を目にすると、何とも言えない気持ちになります。

 

行政がゴミ分別を主導すれば、ゴミを集めないとやっていけない人々から最後の手段も奪うことになるのでしょう。

資源と汚物を一緒に捨てるやり方だけでも何とかならないかといつも思うのですが、、。

ちなみにこのゴミ捨て方法しか知らない夫は日本へ行って、分ける上に瓶の中も洗ったり、蓋だけ別に集めたり、

曜日によって出すゴミが決まっている日本のゴミ出しにあっけに取られていました。

 

 

こちらは家財などの粗大ごみ回収のおじさん。

小さな荷車で歩いて粗大ごみを集め、転売することによって収入を得ます。

どの程度職業として成り立っているかは分からないけど、このおじさん達もかなり見かけます。

労力に見合ってない収入だろうという仕事が本当に沢山あるのです。

ごみ問題はこれからもモロッコの課題となりそうです。

 

 

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