こんなにフォトジェニックなのに知られていない史跡 | ラクダと旅する日常

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何重にも重なるモスクアーチが、鏡と鏡を向き合わせたような不思議な空間を生み出しているモスク。

マラケシュからタルーダント方向へ100キロ、オートアトラスの山の中にあるティンメルモスクです。

 

こんなに素敵なのに日本のガイドブックに載ったことはないはず、、

マラケシュでも知られておらず、私も初めて訪れました。

このモスク型アーチが大好きな私には夢のような世界でした、、、!

 

 

モスクは小さな町の中、ひときわ大きなホテルのような建物なのですぐに分かります。

モロッコのモスクには欠かせないミナレットがなく、何より天井が無いのが大きな特徴です。

赤土のモスクアーチに真っ青な空。

差し込む日差しが影を幾重にも創り、想像を超える美しさでした。

おまけに貸し切り!

 

 

モスクが建設されたのは1156年。

町自体はムラービト朝を攻め滅ぼした際の拠点になったそう(仏語Wikiより)

下記は日本語Wikiムワッヒド朝より抜粋。

「アブド・アルムーミンはアトラス山脈に篭ってムラービト朝に対する攻撃を続け、

1147年にはマラケシュを占領してムラービト朝を滅ぼした。」

 

歴史的にも価値の高い史跡のはずなのに、どうしてこんなに無名なのだろう、、。

「アトラス山脈に籠って」という言葉の通り、道のりは険しく、

登ったり下ったりカーブの連続で簡単には行けない。長男は行きも帰りも吐いてしまったし、、

その行きにくさも一因かも。

 

 

こんな切り立った岩山の山道が続きます。

城塞のようなモスクの側に残る家々。

何もないから皆家を売ってマラケシュへ出てしまうよ。と鍵を開けてくれた青年が言っていました。

 

 

ここだけでなく、アトラスに残るベルベル集落はどこも似た境遇でしょう。

入場料は定められていませんが、気持ちとしてぞれぞれ好きな額を置いていきます。

 

 

まだまだ知らない素敵な場所があるものですね。

苦労して山道を行った甲斐がありました。

 

 

 

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