ハルズバ47 | いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

いくつもの「月がまわってくる」~自閉症・発達障害支援会社社長のブログ~

障害支援グッズ&サービスの小さな会社法人 株式会社 おめめどう

自閉症支援は。ポジティブシンキンぐ~~~♪(笑)

今年で、14年目ハル社長の丁寧飯と、居心地の良い暮らし

このブログは、旅グルメとおめめどうへのお便りを主に載せていきます。

★☆ハルズバ! 47 ★☆2009/05/22


Q.「**研究大会」の対象園のため、息子の幼稚園に大勢の先生方が参観に来られます。

 

 内容も理解が難しく、自閉の子どもは、ウロウロして困っている…だからその日は幼稚園を休ませるという友達の話を聞きました。もちろん、先生の意向でと思っているのですが、「欠席」という選択も示した方がいいのか迷いが出てきました。

 


A.回答は、本来ならひとつしかないのです。園がそう思っているなら、「子どもに直接伝えてください」ですね。


 「本人に直接言いにくいことであれば、その発言はNG(差別的)な事柄である」と習いました。なので、この場合、本人に、「研究授業で、ウロウロされると困るので、園に来ないで」と先生が生徒に言うことができるかです。言えそうにない内容なら、NGってこと。


 でも、急に聞かれても、幼稚園児に判断はむつかしいでしょう。この辺りから、参加する参加しないということを本人に聞くようにされていくと、年齢が上がっても、予定や内容を聞いたり、経験したことであれば、自分の意思表示をされるようになりますよ。


 さて、これは、息子の中学の時のこと。文化祭の準備で、学校から、午後早退のお願いが来ました。通常授業なら「ダメです」と断りますが、こういう時は「了解」と話しました。(もちろん本人に聞いてもらいますが)

 

早退のメリットは


○不安定な時間を過ごすことで、不適応を起こす可能性の方が高い

○不適応を起こせば、イヤな経験になり、周囲からの評価も下がる

○学校と家庭とのお互い様

 

逆にデメリットは


○学校(園)の時間が短くなる

○一緒に参加できない寂しさを親が感じる

○経験しないことで、似たような行事につなげることができない

 

 それを天秤に掛けるってことです。「早退」「お休み」は、先生からは言いにくいもの(上のことからしてもそうですよね)。でも、その方が良さそうだと判断でき、親御さんにも余裕があるなら「先生のご都合次第で、早退(お休み)の段取りもできますよ」と提示をしておくといいのです。変な言い方ですが「貸し」になるのです。

 

もちろん経験するのであれば、丁寧な支援を…。


幼児期、学齢期は、本人不在で、園・学校と親でなんでも考えて取りなしてしまうことがほとんどと言っていいでしょう。


でも、その「仲間はずれ」にした対応は、けしてうまくいくことはありません。


「仲間はずれ」という不自然なことをすると、不自然な結果を生むだけです。それが、障害児がうまく育たない、大きな原因だと思います。

(反省を込めて、これからの人に・・・)


注:あくまでも私の考えです。学校でのことは、いわゆる条件闘争のように考えていました。今なら「本人に聞いてください」で、おしまいかもしれません。