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「みとおしメモ」の実習のときに、それまでスケジュールなんか、一度もしたことがない成人施設のお話をします。そこでお花見があったのです。近くの公園へ桜を見に行き、そしてお弁当を食べる。で、あちこち見学なんかもあるのでしょう。遠足ですね。

お子さんが通所し始めて、始めての外出ということで、親御さん、園にスケジュールをお願いしました。すると、帰ってきた紙を見てびっくり！「1、出発 2、帰園」と書いてあったのです。

「え？これ、スケジュールですか？」と聞くと、「はい、お弁当の時間も決まってないし、その場の雰囲気ですることも変わるので」と支援員さんの話。オヨヨ（涙） こんな予定見せられたら余計不安になるような・・・。それで、親御さんが「お昼ごはん」とか「見学」とか入れて作り直しました。

それを見てもらい、やっと「スケジュールとはこんなものなのね」と支援員さんにもわかり、翌年からは、作ってくださるようになったそうです。

でも、この「1、出発 2、帰る」なのですが、私、最近ではよく見るスケジュールなんですよ。それは、息子の仕事場へ、12時に迎えに行くのですが、その帰りのスケジュールが、これなんです。

というのも、仕事の一回目の帰宅時（うちではいつも施設へ行く時と帰る時、どうするのかを、本人に聞くので）、「じゃあ、どうする？」とアタシアイテムのみとおしメモを渡すと、「1、しゅっぱつ 2、ラーメン屋 3、おうち」だったので、ラーメンを食べて帰りました。もちろん、昼食は本人が支払うわけですから、500円出しました。その日の工賃は、400円やったものですから、お昼食べるだけで、マイナスになってしまったのです。あらま！

その一度の経験で、次からは、「1、しゅっぱつ 2、おうち」になりましたね。「直帰」ってことです。で、家にあるものを食べる。

同じ「1、出発 2、帰る」のスケジュールでも、大違いでしょ。本人がスケジュールを書くようになるととても楽しいですよ（ていうか、自然です）。自分からの発信ですから、経験すると、そこから学んでいかれますよ（それが、暮らしですもんね）。