今日ショートステイに息子を迎えに行くと
壮年期の障害者と支援員さんが、紙に向かっていた
紙には綺麗な漢字交じりの字で、テレビ番組のことが書いてある
女優さん、男優さん、それから、ドラマの名前。それを見るのが楽しみなのか、とても詳しい
三枚目を書いたところだった
支援員さんは、「へ~このテレビも好きやねんね」と相槌を打っていた
障害のある人は、ノンバーバルなのか言葉はない。首を振ったりしているだけ
定型発達の人と変わらない漢字交じりの文字で
スラスラと書かれる様子を見て
「ああ、この人、文字をコミュニケーションに使ったら、きっと、違う発信になっていただろうに」
と思った
俳優とドラマの名前、それから、セリフ
それだけを書くことに、文字を使わなくて済んだかもしれない
でも、まあ、そういう
おしゃべり至上主義で、支援された時代だ
だから結局、コミュニケーションとはなにかも
わからないままになる
今は、違うよね(と、信じたい)