今日の「ハルスカ」はオープンにします。もっと上手に書きたいなあ(汗)
★☆ハルズバ! 38 ★☆2009/04/05
Q.古いビデオテープを見ていて、2回目に映像が乱れました。イライラして、テレビやデッキを叩いたり。その後、「トンネルコース行く」とドライブで落ち着きホッとしました。他のビデオテープも古いですし、映像が乱れたときの対応は、どうしたらいいでしょう?
A.「いつも通りに動かない」これが、幼児・学童期、どれほど生活を混乱させ、不穏にさせるか、それにビクビクしてしまうかは、実際、自閉症・発達障害の子供達と毎日暮らしていないとわからないかもしれない。それくらい、困りますよね。
動かないのが、こちらの問題ならまだいいけど、ネットサイトの問題だったり、テレビ局の問題だったりすると、手のうちようがなく泣の涙です。それでも、書いて説明するしかないわけですが、見えないのよね~、その手の理由。特に機械ものは、いつも通りに動くとても信用のおけるものですから(人間に比べてずっと)、壊れると「可愛さ余って憎さ百倍」に彼らには思えるのです。
でも、理解していく過程は、1、「壊れた」「動かない」→ 2、「その理由を知る」 →3、「直る」あるいは、→「ゴミ箱に捨てる」の過程を、何度も経験していくことしかありません。それも、すべて視覚的に伝えること。伝えたからって必ずしも納得できるわけじゃないですけどね、それはお子さんの悲しい気持ちとつきあうしかないです。
PCなら「故障中」を貼り→何月何日に直るを巻カレで約束→その時までに直すという感じ。見通しが立ち、わかりやすい。「なくなる」は最初つらいけれども、納得してもらいます。それは、自分で捨ててもらうということ。ビデオに「残念!壊れました。直りません。おしまいです。ゴミ箱に捨てます」と書いて貼ります。「見るの絵に×」→「ゴミ箱○」伝えて待ちましょう。「壊れた物入れ」コンテナーに入れる。普段の時に、コンテナーに捨てる習慣をつけます。本人が壊れた、いらないというものは、そこに入れてもらうわけです。
「ビデオを見られない」ことで、テレビを叩くとしても、そのテレビの方が壊れるともっと損するわけですから、それを経験します(ペナルティですね)。説明するけど、あとは、本人に任せる。時間がかかるけれども、葛藤も取り上げないでください。思春期以降になり、親の財布と子どもの財布がわかれてくると、壊したら弁償なわけですから、大事にもしていかれますよ。
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これを、もっと詳しくお知らせしたいと思っています。私が、思春期に間違ったところです。
(また、多くの親御さんや支援者さんが、ここで混乱されている様子を見ます。小手先上手な人ほど、どつぼにはまっていくところです)
「×には○を用意する、○ができたときに褒める」これは、行いを修正するときには確かにそうなのですが、物がなくなる、壊れるという場合にも、そうしてほかのものにスライドをしていくことで、×だったときへの納得度が低くなります。そのため、かなわないときの混乱が激しくなるのです。
幼児学童期はなんとかごまかせた(次の○を提案することでの納得する)のですが、思春期以降になると、「ごまかされている」(自分自身で扱えない)ことに、苛立っていきます。
それに、それまで、×だったときの葛藤につき合ってもらっていないために、どうしても自分の中で解決できないようになり、行動障害となって表れることもあり、周囲がとても困ってしまいます。本人を悪者にもしてしまいます。
小さなときから、×だったときをごまかさず、つき合ってくることで、自分の中で解決しようとしていきます。(もちろん幼児学童期は、次の○にはどんなものがあるのかの提案をしていくのですが、×はやはり×と伝えることがいるのです)。