かなうみ鍼灸整骨院スタッフブログ

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ツボの数 (中上)

2017年04月13日 | 健康一般
今日、外来でこられた患者さんから質問を受けました。


「ツボっていくつあるんですか?」と。


結論から申し上げると「361個」あります。


これは世界保健機構が正式に認めた数です。


(他に偉人の先生方が名付けた経穴もありますが、ここでは省略します)



経穴数については、歴史上さまざまな見解が交わされてきました。


中国の原典「黄帝内経」の「霊枢」九針十二原篇では、経穴の数は365穴とあります。


同じく「素問」の気穴論篇でも365穴と記されています。


一方日本では、1965年に日本経穴委員会が361穴と定義し、最終的には1989年にWHO(世界保健機構)が経絡・経穴の位置と名称を361穴で統一させました。



また経穴は《効くものではなく、効かすもの》だと『深谷灸法』の著者『深谷伊三郎氏』はそう述べています。


我々、鍼灸師はツボの位置、名前を全部学生時代に覚えます。(当たり前ですが)


しかし、それはあくまで道標であり、大雑把な位置でしかありません。


経穴は常に移動しています。(ごく微妙にですが)


そこで我々、鍼灸師は経穴の反応、つまり圧痛(押して痛い場所)、硬結(コリっとしたもの)、陥下(くぼんだ感じ)などを指の感覚で探ります。


それを身体の反応として診ます。もちろんその場所が治療点となることもあります。


また先ほど述べた361個の定められた経穴以外にも、皆さんが肩こりなどの症状があり、指で押してもらって『そこ、そこ!』『押さえると気持ちいい!』と感じた経験があると思います。



そのような場所【阿是穴】(あぜけつ)と言って、それも一種の経穴として捉えられます。


TVや、健康雑誌等、ツボという言葉が横行してる中、知らない方はいないでしょう。


単純に【ツボ】と言ってもとても、とても奥が深いのであります。


お読み頂き、ありがとうございました。


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