「一心欲見仏 不自惜身命」
いしんよっけんぶつ ふじしゃくしんみょう
法華経『寿量品』 より
「一心に仏を見たてまつらんと欲(ほっ)して 自ら身命を惜(お)しまず」
※佛とは自らの生命をいう。
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世界一だと私が断言できる詩を紹介しましょう!
いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ
うゐのおくやま けふこえて
あさきゆめみし ゑひもせすん
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
7・5調で一字も漏らさず作り上げた物語。日本の頭脳が詰まったこの詩は平安時代に作り上げられたといいます。
これは飛鳥時代の仏教伝来と聖徳太子の法華経の流布によって後の平安京で花開いた文化の象徴といえるのです。
この詩には物語があります。そうなんです。あの釈迦が涅槃経のなかで自らの過去世を説いた説話「雪山童子」の物語。
「諸行無常 是正滅法 生滅滅己 寂滅為楽」
修行者が雪山でひたむきに修行していた。
その真摯な態度に感動した帝釈天(仏法の守護神)は、悪鬼のすがたに身をかえて修行者の前にあらわれ「諸行無常なり、是れ生滅の法なり」と唱えました。
修行者は驚き歓喜し、あたりを見回すが人影はない。そこに立っているのはおそろしい姿の羅刹であった。修行者はおそるおそる鬼に話しかけた。
「今の言葉はお前がとなえたのか」
「そうだ」
「今の二句は真理を説いてはいるが、それではどう生きたらいいかという後の二句が説かれていない。知っているなら是非とも続きを聞かせて欲しい」
「もちろん続きも知っているが、腹がへって続きを唱えることができん」
「それではお前の食べ物を私が探してこよう。一体何が食べたいのだ」
「人間の血と肉を食べたい」
そこで修行者は、真理を求めるために命を捨てる覚悟をして言った。
「それでは、私の身体をあげるから続きを聞かせてもらいたい」
ということになり、鬼は
「生滅を滅し終わって、寂滅をもって楽となす」
の言葉があたりにこだましました。修行者はこれを聞いて驚喜し、後世の人の為に四句を岩に刻み約束通り谷底に身を投じた。
その瞬間たちまち鬼は帝釈天の姿になって、やさしく修行者のからだを受けとめ修行者を礼拝した。
「色は匂へど 散りぬるを」
香りよく色美しく咲き誇っている花も、やがては散ってしまう。
・諸行無常(しょぎょうむじょう)
「我が世誰そ 常ならむ」
この世に生きる私たちとて、いつまでも生き続けられるものではない。
・是生滅法(ぜしょうめっぽう)
「有為の奥山 今日越えて」
この無常の、有為転変の迷いの奥山を今乗り越えて
・生滅滅己(しょうめつめつい)
「浅き夢見じ 酔ひもせず」
悟りの世界に至れば、もはや儚い夢を見ることなく、現象の仮相の世界に酔いしれることもない安らかな心境である。
・寂滅為楽(じゃくめついらく)
世界一の詩。これは日本語のすべてだったんです。そう、私たちは言語を音にすることで、いつも法華経を語っていたんですね。すごいでしょ。って思います。
「声仏事を為す」章安大師
章安灌頂(しょうあん かんじょう、561年 - 632年)は中国天台宗の僧侶。智顗の弟子。
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愛は調和と昇華「幸福の仏法論」 /自由詩人 松尾多聞
http://homepage2.nifty.com/sapporo7king/Momopi.mid
「ルーラン海岸」
薄紅のハマナスを摘んで
そっと君の髪に飾った日
ルーランの浜辺は優しく
西の果て遠い地平線には
海の蜃気楼が浮んでいた
目を細めてみていた魔法
揺らめいていつか消えた
ハマナスが実をつける頃
夏の日はもう去っていた
ルーランの伝説が聞えた
涙の岩はハマナスいろに
君はもう届かない蜃気楼
肩をすぼめて見てた落日
胸までも零れ落ちた水滴
ハマナスは砂丘をつくり
そして砂丘は海へ伸びる
ルーランの想いで蜃気楼
君は小高い砂丘となって
想い出をここに止めおく
ハマナスのまぁるい実を
そっと岩の上に飾ろうか
【ルーラン海岸】
「嗚呼、静よ、静。願わくは再び君に会いたいよ。」
厚田村の北端、国道231号沿いのルーラン海岸は、
平成2年に指定された暑寒別天売焼尻国定公園の一部。
海に岩壁が突き出た義経の涙岩と呼ばれる洞窟が、
厚田の観光シンボルとなっています。
所在地■北海道 石狩市厚田区大字安瀬村
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「魔法使いの月ウサギ」
愛に溢れた素晴らしい作品です。子供たちに見せてあげてね。
僕のエッセイ「子供が変わる三つの魔法」
を仲間たちが動画紙芝居に昇華してくださいました。素晴らしいので見てくださいね。
http://www.youtube.com/watch?v=X17TBWLAaRo
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「大空へ口づけ」
晴れ渡る空を仰ぎ
凛と一筋紅を引く
長いまつ毛の君は
秋が似合う人だね
瞳に雲を映して
僕へ歩み寄るとき
胸の鼓動を助けて
時計台の鐘が鳴る
いつも花の名を知りたがっては
この街が大好きと笑っていたね
プラタナス散る道で
僕がやっとみつけた
愛のことばに君は
長いまつ毛を濡らした
北の街を遥かに
離れ離れになっても
高さの違う北極星
同時に観る約束をしたね
僕を愛してくれた秋の空のひと
今も遠い貴方へ一千キロの投げキッス
自由詩人 松尾多聞
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・恋愛短歌「曼珠沙華」
・恋愛短歌「勿忘草・Ⅰ」
・恋愛短歌「勿忘草・Ⅱ」
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