三キロ先まで香る花

札幌の街は芳香に溢れています。

札幌にライラックが花開きました。
俳句一句


思い出の房と歩いたリラの街


松尾多聞(読売独歩俳句賞・優秀賞作品)


ライラックのフランス名:リラ


 

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【問題】


下の一句(5.7.5)の情景を詳しく述べなさい。

(30秒・詩人度テスト)



◆おはようと 起きて私は蝶になる


(ヒント・小学生の女の子が書いた作品。その子になって考えましょう)

*************

仕事の合間である。僕はお茶を飲んだ。それも伊藤園の「おぉーいお茶」でなければならない。

そして、そのラベルに刻まれた俳句作品を鑑賞するのが常なのだ。そう、僕も作品を投稿して、自分の作品が4度も掲載されたこのお茶が、スパーに大量に並んだ感動を思い出す。


あまりの美しさと洞察に身体が震えたこの作品。

たわむれに、同僚の前で僕は、「蝶になる」の、この作品を読んで見た。この作品は小学生が描いた俳句だが、僕は痛いほど感動した。本当に感動した。


++++

他にもたくさんある。すぐに諳んじることが可能だ。例えば:


天高し猫と生まれて働かず

抱いた子を野薔薇のように渡したの

妻が置くお茶のリズムの50年

「 」(カギカッコ)夏の気持ちを切りとって

木の実踏み階段の数わすれけり

丸まった猫がほどけて春が来た

++++


しかし、同僚は僕の凄まじい感動を理解してはくれないのだ。

「なんで?人間が蝶になるの?」

「おはようが、蝶になるわけ?」
 

いま、これを読んでくださっている皆さんは、この作品の素晴らしさが分かるだろうか?僕は、断然不思議に想い、20人くらいに聞いて見たが、「分かる」人は3人だった。

それは、もうびっくりだった。どうしてわかってくれないの?と勿体無く感じた。

ここでこの物語を、僕が推測で再現してみましょうね。詩を創る上ではとっても大切な物語なんです。



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【解答例】



「私が蝶になった朝」

私は小学校の4年の女子。

夕べは宿題も早めに済ませて、おうちの手伝いもして、おかあちゃんに褒められちゃったよ。

そして、今朝。私はいつもより早くに目覚めたの。

すがすがしい朝には、レースのカーテンから注ぐ太陽がまぶしくって、目を細めながら両手をイッパイに伸びをしたの。

あれ?いまの私って「生まれたての蝶」みたいだね。羽をイッパイに伸びをして、今日を一日羽ばたこうとしているよ。

「おはよう!」

なんか、楽しくなって大きな声で家族に朝の挨拶をしたんだよ。



この情景と心を5.7.5 そう17文字で表してしまった芸術だ。

おはようと起きて私は蝶になる!


こんな情景は俳句には書いていないけれど、でもわからせてしまう。

書いてないのに読ませてしまう!これが詩の極意「隠喩」といいます。



30~60秒くらいでこれらに近い状況が貴方の心に浮かんだら正解者として


「貴方が詩を書けば詩人に成れるで賞」を贈ります。

(本当は正解なんてないけど)
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そうなんだ。詩とは(俳句や短歌も)、そこにいるから書けるもの。心のドキュメンタリーなんだね。

創ろうとして、繕うとして書けるものではないのです。

あくまでも「そこに」いることが大切な芸術なんだ。それでは読む方はどうだろう。

この俳句の意味が分からない人がほとんどだったね。それには理由があります。あくまでも文章として捕らえるから分かりはしないんだ。

この作品の心を読み取る少しだけの努力をしなければ芸術に歩み寄ることは難しい。だからこそ、読む側もそこの現場を踏んで見るのが大切。

そこに行く事。が芸術を知る鍵なんだ。

では、もういちど。描く人は「どこへ」いけるだろうか?

心は無限であるならば、人はどこへでもいけるんだ。時間も空間も超越して羽ばたくことができる。始まりも終わりも無い時空を自由に飛翔できるのが心だ。

ならば、人間は心の奥に繋がった世界を垣間見ることができるんだ。だからその「場所」へ行くことができる。

創作は時空を超えた心のテレポーテーション。

たくさんの芸術に心が脈々と息づいているんだ。その心の「現場」を垣間見た人は、作者と同じ「崇高」を手にすることができる。

創作と鑑賞はひとつの物。だからこそ芸術なのです。


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    「木漏れ日」


    木漏れ日に照らされて
    小路に浮かぶ影もよう

    行き去った思い出は
    私のこころを映し出す

    さよならと言う人の
    苦悩の夢も知らないで

    にが笑うあのひとの
    大きな愛も知らないで

    わたしだけわたしだけ
    見ていて欲しかった

    降りそそぐ太陽の
    光をさえぎらないで

    木漏れ日に照らされて
    いまは私も歩くから

    行き去ったかがやきを
    私も抱いて生きるから




      自由詩人・松尾多聞




こもれび: 【木漏れ日/木洩れ陽】
木の葉の間からもれてさす日の光。

エゾ富士:羊蹄山の5月



僕の詩集です♪読んでね。

恋愛詩集愛しき人へ

大人の恋愛詩集「かたわらの恋」


恋愛詩集「歌」・自由詩人 松尾多聞


恋愛詩集


恋愛詩集「愛のの中で」


恋愛詩集 「優しい貴方へ」

 
恋愛詩集 春の花の歌「彩花」     
 
恋愛詩集「愛の詩が聴こえる」    

新作詩集 「海を見つめていた人」

小樽オルゴール堂でヒグマ君と

 
生命の本当の幸福は「利他」にしかない。僕の渾身のエッセイをご高覧くださいね。

◆法華経の真実 七つのたとえ話◆


・その1 譬喩品第三
「三車火宅の譬え」


・その2 信解品第四
「長者窮子(ちょうじゃぐうし)の譬え」


・その3 薬草喩品第五
「三草二木の譬え」


・その4 化城喩品第七
「化城宝処の譬え」


そ・の5 五百弟子受記品第八
「貧人繋珠(衣裏珠)の譬え」


・その6 安楽行品第十四
「髻中明珠の譬え」


・その7の1 如来寿量品第十六


・その7の2 法華経完結編


ニセコ アンヌプリの春 標高1000m 五色温泉より望む
 5月
 

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