1960年(昭和35年)発売の歴史あるドッグフード【ビタワン】、発売当時の人間様の生活を考えると犬に果たして需要があったんだろうか。昔、家で飼っていた犬は、エサは味噌汁をかけた残飯と決まっていたもんです。
このペロッと舌を出した白いワンちゃん、幼少のころからずっと親しんでいた気がする。が、よく考えてみると、このイヌになぜこんなに懐かしさを感じるのか、自分でもいまひとつわからなかった。で、思い出した。当時、「ビタワン」はお米屋さんが扱う商品のひとつだったのだ。つまり「プラッシー」などと同様、町のお米屋さんの店先には、必ず「ビタワンくん」の看板が掲げられていたのである。
店先の看板はプラスチック製の箱形のものだったが、民家の壁などにも鉄板にペンキで描いたような「ビタワン看板」が貼りつけてあった。我々世代が懐かしいと感じるキャラクターの多くは、幼少期にテレビCMによって刷り込まれたものだが、こと「ビタワン」に関しては数十年前に目にした看板の記憶によるところが大きい。「看板って偉大!」なんてことを、あらためて思う。
キャロライン洋子さんのCMも印象深いですね。