メトロノームで心拍数のリズムを刻めば集中力アップ【心療内科】
最近、ずいぶん以前に書いたこのページのアクセス数がアップ!
たぶん、どこかで取り上げてくださったのだと思います。
その後、心拍数と集中力の関係について、脳科学の研究も進んでいるので、以下、すこし、加筆しておきました。
記憶力アップの方法については、こちらの3つの動画もご覧ください!
今日は、メトロノームを使った勉強の集中力を上げる脳科学テクニックをご紹介します。
メトロノームは、音楽で使う、チクタクチクタクってやつ。
これは、勉強中の集中力アップにも使えるんです。
実は、これを使って成績アップを実現している受験生は、結構いるんですよ。
私のクリニックの外来でもおすすめしているんですが、前から使っていますという人もたまにいます。
そんなの、持っていないという人も、ご心配なく。
スマホでもパソコンでも、無料アプリが出回っています。
でも、どのように勉強に使っているか問診すると、周波数の設定が、まったく間違っている場合が多いんです。
1分間に120回がいいといっている人がいるそうだけど、これは、メンタル医学の面から、うなづけないです。
もともと、私たちは胎児の時期に、お母さんの心拍を聞いて育ってきました。
だから、赤ちゃんは、お母さんの左胸に抱くと、心音がよく聞こえて泣き止みます。
大きくなっても、その記憶は残っていて、心拍のリズムを聞くと落ち着き、勉強の集中力を上げてくれるわけです。
人間の心拍数は、成人の場合、基準値が50から90ということになっているのですが、若い人は、やや早めの傾向があります。
それにしても、120回は早すぎる。
これって、かなり、焦っているときの心拍数なんです。
これに合わせるのは、まったく得策ではないどころか逆効果です。
なぜなら、音によって焦っている時の脳の状態に誘導していることになっているからです。
おすすめは、今、まあまあ、調子がいいなと感じているときは、1分間に90くらいがベストです。
でも、あんまり調子が良くないなというときは、1分間に75回くらいに落としておいたほうがいいというデータも出ています。
ただ、最も効果的なのは、自分自身の心拍数に同期させることです。
自分の手首に触れてみて、時計を見ながらカウントし、それに合わせるのがベストです。
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