知性と痴情拝啓、立花里子さま

2015年11月19日

MのSNSライフ

人類史は階級闘争の弁証法で貫かれている。

「戦争法」に反対する広範な闘争が繰り広げられた夏。
安倍ネトウヨ政権は国会における強行採決でアメリカへの体面を保ったが、ここ数十年無かった国民の民主主義にもとずく力の行使のまえに心胆寒からしめたようだ。
安倍ネトウヨ政権は次回参議院選では「改憲」を前面におしたてて闘う、という戦略のもと、その露払いとして「一億総活躍」なる空疎なスローガンを掲げる一方、沖縄への差別的な強権行使、原発の再稼働、慰安婦問題「解決」のための『交渉加速』という名の引き延ばし、フランステロにかこつけて伊勢志摩サミット、東京オリンピック対策を口実にした弾圧体制の具体化、民主党右派をたきつけての野党分断、etc・・国家のあらゆる権力と権能を行使して嘗て無い全面的な反動攻勢をしかけだした。おまけに、大阪ダブル選挙においては「橋下」というファシズムと新自由主義の申し子のような手駒をフル活用し地方政治からも反動攻勢の突破口をひらこうという抜け目の無い戦術を展開している。
民衆の強力な闘いには、国家の権能を総動員して力ずくで押さえ込もうというわけだ。

そんななか地道にチャクチャクと、そして粛々とスパイ活動にいそしんでいるMである。

彼は「三島忌」にかこつけて憲法9条を攻撃する。
三島の「憂国の志」を代弁し「国家の尊厳」がテロリストによって傷つけられる現代だからこそ、「九条」によって「軟弱化」した我が「国家」は脱皮しなければならない、といいたいんだろう。「9条の必要性」なんぞを強調している「戦争法反対」論者を面罵したつもりらしい。

フランスがテロリストの攻撃によって「戦争状態」に陥っているのは、いうまでもない。そして、彼らISをはじめとするテロリストたちは自分たちに敵対する「国家」を更に標的にして行くだろうし、日本もまた例外ではありえない。

しかし、彼らが日本を「標的」にするのは、我が国が9条によって「軟弱」な「国家」だからではない。アメリカの目下の盲目的追従者であり、いままさに、9条を放棄し、軍事力行使への強い志向性を発揮するネトウヨ政権の元でアメリカの捨て駒として中東地域を始めとする世界各地で軍事力を行使しようとしているからに他ならない。

我が国内にあっては9条のもとであっても警察力を最大限行使して不法なテロ行為に対峙する事は出来るし、オリンピックでもサミットでも我が国内でのテロ活動を自前の「警察力」によって阻止する事が可能なだけの装備と能力が我が国にはある。ところが、実際の我が国の警察力は辺野古で日米権力と丸腰で対峙する座り込み活動家に対して行使され、しかも東京から乗り込んだ機動隊はリゾートホテルを拠点にして物見遊山のかたわら弾圧を行うというありえない「脳天気」さだ。一体こんな「国家警察力」を「軟弱」と言わずしてなんというのか。軟弱なのは「日本国民」ではなくネトウヨ政権のもとで「国家権力」を私するエスタブリッシュメントとセレブリティとMをはじめとするテクノクラートではないか。

これからもスパイMは「国家」の代弁人として、はたまたアメリカの覇権の元での戦前の旧大日本帝国世界観の復活という新自由主義者と「お花畑」系化石右翼の「同盟」の仲介者かつ伝道師としてちょいワル国家公務員にかこつけあれこれと言辞を弄してゆくのだろう。
ただ、彼が何事か生真面目に語ろうとする時、時にその本質をはぐらかし、時にその本質を覆い隠そうとする役人的詐術に留意されたい。スパイMがSNSを通じて、語っている事はすべてネトウヨ政権の書いた教科書、筋書きの解説でしかない。彼は人生のすべてを「国家」にささげた国家公務員「スパイM」なのだから。

スパイMのSNSライフはまだまだつづいてゆく。

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エントリのおわりで「このことで議論するつもりは無い」」と、締めくくっていたMだが、ホントの所こんなことをMは書いてほしかったんじゃないかなぁ、って言う気がしたんだよなぁ。♡



koharubism at 00:02│ 井戸の底 | 国家と書く眼
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