堀田圭江子/音楽療法セラピスト®、音楽療法士、産業カウンセラー
堀田圭江子
洗足学園音楽大学 声楽家卒業。高校教員を経て音楽療法士となる。
25年以上の音楽療法の臨床経験を生かし「音楽療法セラピスト®養成講座」を主宰。
音楽療法セラピストを志す後進の育成にもあたっている。

活気がなくなる寒い季節の音楽レク、
注意するポイントは2つ!!
というお話しです。

実は
今月に入って
高齢者のクライアントさんの中に
血圧が上がったり、ふらつきが増えたり
食欲低下や傾眠が強くなるなど
体調を崩される方が増えセッション参加者が減ったのです。

また
セッションに参加されている方でも
太鼓を叩く音も弱く、歌う声も小さくなっていました。

そこで
私はいつものプログラムを
少しだけ変えて
セッションを実施してみると、、、

数回の実施にもかかわらず
参加のクライアントさんたちに活気が戻り
太鼓を叩く音も力強く、
歌う声も大きくなったのです。

さてここで問題です。

活気がなくなったクライアントさんに対して堀田は何を変えたのでしょうか?

答えは
「体を動かす時間を増やした」です。

なーんだ、そんなことか。
と思われるかもしれませんね。

でも
そんなことなのですが、効果があったのです。

具体的に行なったのは、この2つ!!

1、体操をいつもより長く行う

いつもより各動作を4回くらい多く行います。

2、腕を大きく使った振り付けで歌を歌う

例えば
今の季節なら「故郷の空」を使って
「歩くように両腕を振る」
「両手をぐーで握ってパーで正面に出す」
「両手をグーで握ってパーで上にあげる」

などの簡単な振り付けをまず覚え、
次に歌を歌いながら大きく体を動かす

たったこの2つです。

新しいプログラムを行うのではなく
いつも行っていることの時間を増やすことで
高齢者のクライアントさんにも無理なく
取り組んでもらえます。

また
振り付きの歌は、大きく動くことが目的なので
歌はハミングでもいいですし
セラピストだけが歌ってもOKです。

このように
体を無理なく楽しく動かすことによって
血流も良くなり
活気が出てくるのではないかと思います。

あなたの現場でも
お試しくださいね。

今日は
この季節の音楽レクなどの活動のコツをご紹介しましたが
この他にも、まだまだ重要なポイントがございます。

そのポイントについては
音楽療法セラピスト養成講座「高齢者の音楽療法1」でお話しいたします。

ぜひ
ご参加くださいませ。

それでは
今日も1日元気にまいりましょう!

音楽療法セラピスト 堀田圭江子