ながくなが〜く空いてしまった作品制作の完結編。
深みや広がり、すごさ・・・
それらは一朝一夕で身につくような代物ではない・・・
昔、友人から言われた言葉を思い出す。
「お前って、『ハク』がないんだよ。」
その当時、多分30代に入った頃だと記憶していますが、
自分でも自分がイメージする30代とは随分かけ離れていて、
それも随分頼りなく、よろしくない方にかけ離れている実感があり、
そんな心の内の図星を刺された私は、打ちのめされました。
「ハク」ってなんだよ・・・
どうすればいいのさ、何すれば身につくのさ・・・
くやしいなぁ、変わりたいなぁ・・・
一体いつまで、こんな自分のままなのだろう・・・
まるで自分の存在は吹けば飛ぶほど軽い、と言われたような思いになり、
そこから十年、真剣に捉え、考え、行動してみました。
結果、どれだけ人生を真剣に逃げることなく生きてきたか。
生きているか、生きていこうという覚悟があるか。
それが「ハク」のような空気感を育むのではないだろうか。
そんな風に思っています。今のところ。
話を作品に戻すと、
そんな「すごさ」を、今からすぐ自分の作品で表現したい!としても、
今、自分にあるだけの「すごさ」しか出せない。
そんな風に開き直るしかない、という当たり前の結論になりました。
高村光太郎がいようがいまいが、わたしにやれることしかやれない。
わたしにやれることが十二分に発揮されるよう、やる。
あとは書く・・・書く・・・書き続ける
少しでも神様が力を貸してくださるよう、ただ書く・・・
やれることはやった・・・
そう思えたので、作品をお渡ししました。
ご依頼主の方は、大変喜んでくださいました。
あなたの思いに、私の作品は少しでも近づけたでしょうか?
ありったけを込めましたが、いかがでしょうか?
そんな不安が拭えなかったわたしは本当にホッとしました・・・
そしてうれしいと同時に、今の自分に足りないもの、
今後もっと身につけたいものを強烈に意識させられる・・・
作品制作はそんな大切なご縁でもあり、
素晴らしい経験をさせていただけるものでもあるのです。
次はもっと、もっと何かできるよう、鍛えなくては!!
完成した作品の写真を載せようと思ったのですが、
「わたしと作品が一緒に写った写真をください。」
というご依頼主のご要望で撮った写真しかなく、
お見苦しいですがそちらを載せます。
茶掛けです。
あぁ、恥ずかしいなぁ・・・髪ぼさぼさだし・・・