レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新「ミケーレの蒼き仮面」157

2014-09-23 07:25:00 | 小説

新「ミケーレの蒼き仮面」157



 ウトーたちは、
 若くて美しい女がやさしそうな感じだったので、
 木陰から姿を現した。
 女はラーメンを見ても驚かなかった。
 「ねえ、3人でどうしてそんなとこに隠れていたの?」
 「うん」
 ウトーはそれしか言えなかった。
 「あー。
 わかった!
 女王様を覗き見しようとしていたんでしょう?
 でも、残念。
 今日は女王様お城にはいないわよ」
 女は笑ってそう言った。
 「女王様?」
 ウトーがそう言うと、
 「とぼけちゃって?」
 女は笑った。


 
 「俺はなあ、
 実は昔盗賊だったんだ。
 と言っても、
 貧しい人間からはモノをとらねえぞ。
 盗むのは、王家とか金持ちの家からだけだからな」
 「やっぱりねえ」
 「やっぱり?」
 「なんか、
 まっとうな仕事をしているようには見えなかったのよ」
 「うーん」
 「でも、
 よく捕まらなかったわねえ」
 「それが本物の盗賊っていうもんだ。
 身体は大きいが動きは素早いんだぞ!
 これでもな」
 「ふーん」
 肺女と柿女はサギーの方を見た。

(続く)



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