横浜へ立ち寄ったんで、
約束の時間までの一人時間に映画を観ようと思い立った。
隙間時間なんで、観れる映画は限られてくる。
で、『愚行録』に決めたった。
予備知識はあった。
救いようのない暗い闇を彷徨うよーなそんなストーリーらしいが、
妻夫木や満島ら役者陣の演技が秀悦なんだと。
エリート会社員の夫・田向浩樹、
美しい妻・夏原友季恵と娘の一家が、何者かに惨殺された。
事件発生から1年、
その真相を追う週刊誌記者の田中武志は、
一家の関係者を取材。
浩樹の同僚・渡辺正人、友季恵の大学時代の同期・宮村淳子、
浩樹の大学時代の恋人・稲村恵美らからインタビューを通して、
被害者一家や証言者自身の思いがけない実像が
明らかになっていき、事件の真相が浮かび上がってくる。
そして、自身も妹の光子が
育児放棄の容疑で逮捕されるという問題を抱えていた。
人は皆、平等に愚かな生き物なんだってことよね。
見たいモノを
自分の都合の良いように見たいようにしか見ていない。
その他大勢のバスに居合わせた人々が
近しい人と笑う姿や
一人物思いにふける姿や、
何事もなく欠伸をしている姿に、
白々しさを感じずにはいられなくなった。
きっとこの中の誰しもが、皆等しく愚か者なんだろー。
あたしもまた然り